- 発達障害の兆候が現れた時、何をしたら良かったのか?
- アラリヤが口にできなかった時、どうやってコミュニケーションをとったのか?
- セラピーリスニングがアラリヤにどのような影響を与えたのか?
「きら、きら、光る〜♪」
アラリヤ・ターナーは自分自身を歌詞にあわせて表現します。
アラリヤは1から10までを読めて、言うことができます。アルファベットは全部知っています。
このかわいらしい4歳の女の子には発達障害があり、数年間話すことがありませんでした。
しかし、リスニングセラピーと呼ばれる方法が、彼女の沈黙を破りました。
母親のジャスミンは、アラリヤが赤ちゃんだったときには、発達障害の兆候は何もなかったといいます。
「生まれた時には、何も問題ありませんでした。
いくつかの言葉を話して、手足を使って伝えてもいました。7ヶ月で歩くこともはじめました。
しかし、10ヶ月になった頃から、退行がはじまりました。
目を合わせることも、話すこともなくなりました。
何か問題が起きているのではないか?と、何人の医者にたずねても、成長している時にはよくあることで、心配はないとみんなが言っていました。
日常生活で問題が多くなってきました。娘のふるまいはひどく、危なくなってきました。
泣き叫ぶことも多くなりました。そしてどこにでも登ろうとしました。窓から落ちそうにもなりました。
娘には発達障害があるのではないかと疑いました。もう頭がいっぱいで心配でたまりませんでした。これから、新しい問題が起きてくるのではないかと。」
これは現実となりました。アラリヤは2歳の時に発達障害と診断されました。
ジャスミンと、エセックス大学で働く夫のダレンは、娘を助けることに全てを捧げました。
ジャスミンはアラリヤが通うグレート・クラクトン・プレスクールの発達支援チームのサポートを受けました。これ以上ない素晴らしいプレスクールだったと言います。
ヒルクレストに家族で引っ越しをしました。プレスクールに近くて、安全な囲まれた庭があります。
アラリヤが安全に登ったり、はねたりできるようにトランポリンとのぼり棒を置きました。
手のサインと写真をつかった視覚によるコミュニケーションにも変えました。
言葉の代わりに写真を使って、自分を表現できるようにするものです。
アラリヤはセラピーリスニングもはじめました。
これが、彼女の生活を大きく変えるものでした。
セラピーリスニングは、音による方法です。
その音楽を聴く人に、ユニークに正確な情報を伝えます。
注意をひいて、体を動かしたくなる、音の部分が強調されている電子音楽です。
他の知覚と同じように、音を聴くことも、いろいろな脳の機能を使います。
アラリヤは2週間ごとに新しい音楽の一部分を聴きます。
それから、モーツァルトなどの音楽を1日に二度30分間聴きます。
その結果は驚くべきものでした。
アラリヤはしゃべり始めました。
アラリヤがエアコンの下に座っている時に、寒いと言ったのです。
「本当にうれしいことでした。
その瞬間、不快であることを示して、それを変えようと行動したのです。
それから、数回ママと呼んでくれました。本当に素晴らしいことでした。」
急速にアラリヤは話をすることができるようになりました。
ジャスミンはアラリヤのボキャブラリーが増えているのを感じていましたが、それを目に見えるようにはしていませんでした。
「アラリヤのとなりに座って、アルファベットを書くようにしました。
アラリヤはそれを声に出して読みました。
私はいつも、アラリヤに本を読んでやりました。
アラリヤはYoutubeで音楽のビデオをよく見ていました。
そして、書かれている文字を言えるようになりました。」
(出典・画像:英gazette-news)
音楽が人を動かす。のは身を持って感じることがありますが、こういうふうに動かす、変えることもあるのですね。
美術も、もちろんよいようです。
発達障害児と家族向けの美術館プログラム
(チャーリー)