- コミュニケーションの困難を克服するためにはどのような支援が必要か?
- 発達障害の人が持つ長所を活かすためにはどうすればいいか?
- 発達障害のある人が自分らしく生きていくためには何が必要か?
発達障害は複雑な神経障害であり、治すことはできません。
他の人とコミュニケーションをとること、関係を築くことに困難をかかえます。
そして、発達障害の人もそうでない人と同じく短所だけでなく長所もあります。
28歳のマイケル・ジェイコブソンは発達障害です。母親が語ります。
マイケルはいつも活発でした。寝ることがあまりありませんでした。
よくて一晩に2時間程度の睡眠です。
話すことに遅れがありましたが、それは生まれてすぐに耳の感染症などがあったためだと言われました。
後にマイケルはADHDと診断をされました。
学校に通い始めたころは薬を服用しました。
そして、読書や学校生活全般に困難をかかえていることに気づきました。
特別支援のプログラムに参加するようになりました。
そして、自閉症であるとも診断をされました。
言葉に複数の意味があると、マイケルは混乱します。
スラングなどは使えません。
自分が人に迷惑をかけてしまうことを理解していません。
マイケルが話を聞いていないようにみえても、それはすべてを聞き漏らすまいと集中しているのです。
マイケルはたくさんの騒音のなかから人の声を聞き分けるのが難しいのです。
マイケルの精神年齢は8歳程度、知能レベルは13歳から16歳程度です。
マイケルは子どもにとても優しいです。そして動物が大好きです。
そして、夢と希望をもっています。
マイケルは好きな人にはとても献身的に役に立ちたいと思っています。
みんなの問題を解決したいと考えています。
マイケルの父親のリックは、地元では有名なカーレーサーです。
これまでに何回もチャンピオンになり表彰されています。
マイケルが車に関心を持つようになったのは、なので自然なことでした。
マイケルは8歳の頃からゴーカートレースを初めて、何回も優勝しました。
マイケルはレースに参加することは大好きです。
人混みや集会は嫌いなので、パーティーに参加することはありませんが、レースには参加します。
あるレースで父親のリックに誰かがひどいことを言いました。
マイケルはそれに反応してしまいました。
マイケルを落ち着かせるのはたいへんでしたが、マイケルの大好きなカーレーサーがやってきてハグをしてくれたので落ち着くことができました。助けられました。
今、マイケルにはネット上でたくさんの友だちができました。
マイケルの乗っている車、父親のリックの乗っている車には発達障害について知ってほしいというスローガンが書かれています。
他のレーサーも車にそれを書いてくれるようになりました。
(出典・画像:米The Bemidji Pioneer)
ご本人も家族もご苦労は多かったと思いますが、こうして今は親子で活躍ができているなんて本当に幸せだと思います。
いつまでも親子で活躍頂きたいと願います。
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(チャーリー)