- 発達障害を能力として捉えることができるのか?
- 発達障害を持つ人が自分の能力を活かす方法はあるのか?
- 発達障害に対する固定概念を変えることは可能なのか?
発達障害を障害としてではなく、能力であると見られるようにしたいと写真家の37歳のジョー・ジェームズはこう言います。
「アインシュタイン、チューリング、ダン・エイクロイド、この人たちは発達障害であることを活かして、この世界をよりよくしたんです。
私は発達障害を否定的には捉えていません。」
ジョーは5年前に発達障害と診断をされました。
「32年間、私は混乱していました。
ずっと、難しいレゴブロックを組み立てているようでした。」
半年前に、写真に本気で取り組もうと決めました。
「私は写真を撮るのが大好きなんです。
いつもスマホで撮っています。SNSに投稿したことはありませんでした。
散歩も好きなので、散歩しながら写真をよく撮っていました。
娘からどうしてインスタグラムに投稿しないのかと言われたんです。」
ジョーは娘からインスタグラムを教えられました。
ジョーははまりました。もっと写真をうまく撮れるように学び始めました。
「私は何かゴールが決まれば、すぐに進歩することができます。
それが、私の発達障害による能力なんです。
私は鮮明な記憶ができます。
何千枚もの写真が頭の中にあります。それらの構図や照明を比べながら、撮影するときに考えています。」
ジョーはうまく撮れた写真をFacebookに投稿するようになりました。
素晴らしいというコメントをもらうようになりました。
「発達障害があるようには思えない。
そんなコメントをもらいます。
彼らは発達障害に対して固定概念を持っています。私はそれを壊したいのです。
世界の誰もがみんな一人ひとり違います。
問題なのは発達障害の人だというと、発達障害とひとくくりにして考えてしまうことです。
そして、発達障害とひとくくりにされてしまうと、対応するのが難しい人だと思われ、避けられることもあるのです。
私はそのくくりを壊したいのです。」
写真をFacebookに投稿するようになってから、写真に対する評価やコメントが数多くつけられるようになりました。
しかし、ジョーはそうした写真への反応をもらうことが目的ではないといいます。
「私の写真を見た人、私の言葉を読んだ人は、発達障害について違う見方ができるようになったはずです。」
また、ジョーは写真に高い評価がつくことの理由をこう語ります。
「私の写真が美しいのには理由があります。
それは、私が美しい光景に出会えたからです。
私は美しいものに囲まれています。素晴らしい気分になります。」
そして、写真を撮りに散歩に出かけるときにはいつも犬のミロと一緒です。
「ミロはいつも一緒に来てくれます。
私の非公式な介助犬です。私を癒やしてくれます。」
(出典・画像:英The Argus)
美しい写真です。
たしかに、まず美しいことに気づかなければ撮れませんね。
発達障害とひとくくりにして、その人のことを見ようとしない人は減ってきたはずだと、私は希望をもって思います。
私は自閉症。それが巨大パズルを組み立てるのにとても役立ちます
(チャーリー)