- この慈善事業はどのような子どもたちに対して支援を行っているのか?
- 息子がこの取り組みに関わるようになったきっかけは何だったのか?
- おもちゃの寄付で最も喜ばれるものは何か?
66歳のジョン・スプレッドは2017年から慈善事業の「トイズ・フォー・オーティズム」を発達障害の息子、35歳のJJと運営しています。
トイズ’・フォー・オーティズムは、特別支援を必要とする子どもたちに、寄付されたおもちゃを贈っています。
そして、贈った子どもたちだけでなく、自分たちにも贈られたものがあったと父親のジョンは言います。
「トイズ・フォー・オーティズムを始めて、特別支援学校の子どもたちに喜ばれました。
しかしそれだけでなく、私の息子にも良いことがあったんです。
息子のJJにとっても、この活動が役に立っているんです。
最初はJJは関わろうとしませんでした。
しかし、寄付されたおもちゃがあまりに多すぎて、私だけでは対応ができず、手伝ってもらわざるをえませんでした。
そうして、おもちゃをギフトの袋に入れるのを手伝ってくれました。」
ジョンとJJは一緒に暮らし、ジョンがJJの介助をしています。
「トイズ・フォー・オーティズムは、私と息子のJJ、そして下の階に住んでいる親友のサリュで行っています。
JJがおもちゃやキャンディーを袋に入れてくれています。」
これまでにおもちゃでいっぱいになった500袋を子どもたちに贈っています。
JJは3歳のときに発達障害と診断をされて、21歳になるまで特別支援学校に通いました。
「私がこの取組をはじめたのは、それが理由です。
息子が通った学校には寄付もしています。
今年は、トイズ・フォー・オーティズムの取り組みに注目が集まって、本当にたくさんのおもちゃが贈られてきました。」
ジョンによれば、子どもたちに人気が最もあったのは、光るハンドスピナーやいじれるおもちゃ、そしてふにゃふにゃしたボールです。
「息子も発達障害ですから、よくわかります。
こうしたおもちゃは、子どもたちを落ち着かせてくれるんです。
いじれるおもちゃに子どもたちは集中します。
それは、他のことから心を解放させてくれるんです。」
「先日は家に帰ってくると、正面玄関のドアを開けることができませんでした。
というのも、子どもたちに寄付されたおもちゃの箱が天井までいっぱいに積み重なっていたんです。
本当に、たくさんの寄付をして頂きました。」
また、ジョンは発達障害の子どもたちの多くが聴覚過敏の問題をかかえていると認識しています。
「多くの発達障害の子どもたちが、音に悩まされています。
そのために、ヘッドフォンをつけていることが多くあります。」
そのために、寄付をするおもちゃに、音楽が流れるおもちゃを今は推薦しています。
「2つの目的にかなうからです。
第一に、音楽は子どもたちを楽しませてくれます。
第二に、そして落ち着かせてくれるんです。
私の息子のJJは、赤ちゃんの泣き声が聞こえると、気分が悪くなってしまいます。
そうしたときでも、音楽が流れるおもちゃがあれば、落ち着くことができるんです。」
発達障害の息子JJを育ててきたジョンはこう言います。
「私は、息子を手助けしてきました。
それが今、息子と一緒になって、特別支援を必要とする子どもたちを助ける活動ができています。」
(出典・画像:米silive)
助けられてきたからこそ、役に立ちたい。
その気持ちわかります。息子さんとそれができているなんて本当にうれしいはずです。
父親はスパイダーマンに変身し発達障害の息子と病院の子を助ける
(チャーリー)