- 発達障害を持つ人が自分の好きなことをビジネスにできるのか?
- 家族や仲間の支援がビジネス成功にどのように貢献しているのか?
- 発達障害を持つ人がビジネスを通じて社会的スキルを向上させることができるのか?
カーソン・レスターはずっとピクルスが大好きでした。
毎日、お弁当箱の中にはピクルスが入っていました。
ピクルスへの愛でネットビジネスを始めるようになったことに不思議はありません。
「カーソンは、夕食にはいつも、一つの瓶のピクルスを食べてしまいました。」
そうカーソンの母親のデブラは言います。
カーソンのベンチャービジネス、「おいしいピクルス・バイ・カールソン」をはじめたのは偶然がきっかけでした。
「学校で、息子は農業に関わることになりました。
教室から出て農業の学習をするんです。
それは、実社会で役に立つように学ばせる取り組みです。」
すぐにカーソンは自分でビジネスをしたいと思いました。
実際、カーソンの両親はずっと冗談を聞いていたと言います。
「僕は有名人になりたいとは思わない。金持ちになりたい。」
そうした考え、ピクルスへの愛によって、本当にビジネスを起こすことになったのです。
「本当にしようと思ったんです。
僕はこの仕事が大好きです。」
カーソンがピクルスを作り始めました。
しかし、カーソンのピクルスを買いたいという人はいませんでした。
「私たちは、無料で配り始めました。するとカーソンのピクルスが評判になったんです。」
母親のデボラは、カーソンがますますピクルスづくりに励んでいるのをみて、本当にビジネスにしたいのだと理解しました。
「販売することを考えるようになりました。売れると私たちも思うようになりました。」
カーソンは発達障害です。
カーソンのこのピクルスの事業は、社会的なスキルを向上させるのにも役立っています。
そして、本当のビジネスを通じることで人と対話をし、ビジネススキルにも磨きがかかっているといいます。
「息子のカーソンにとって、このビジネスはすべてです。
情熱を注いできただけでなく、息子の人生も変わりました。
人との関係、感情面、学業も良くなりました。
今はとても幸せになったように思います。」
カーソンはピクルス販売を事業化するときに、仲間たちから多くの協力を得ています。
友だちのジェイコブは土曜日にやってくると、野菜を切るのを手伝っています。
ジェイコブはお金は受け取らず、代わりにピクルスをもらいます。
他の仲間たちはビジネス拡大のために寄付をしてくれています。
カーソンのピクルス販売事業はとてもうまくいっています。
全国から注文が来ています。
カーソンはいつか、自分できゅうりを育てるために温室を作りたいと考えています。
「十分なお金がたまったら、建物を手に入れたいと思います。」
(出典・画像:米wcnc)
自分の好きなことを見つけて、それで自らビジネスを行っていく。
そんな発達障害の方も、どんどん増えていくといいなと思います。
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(チャーリー)