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発達障害の子はさまざま。けれど考えさせられる孤独について

time 2019/01/18

この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です。

発達障害の子はさまざま。けれど考えさせられる孤独について
  • 子供はなぜ他の子どもたちとは違う行動をするのか?
  • 孤独を感じる発達障害の子供たちにとって友達とは何か?
  • 発達障害の子供が将来のキャリアや自立を考える際に必要なサポートとは何か?

私の長男は免許を取得できる年齢になっても、車に乗ることはありませんでした。
14歳の次男は新しい学校への入学式に参加しても、SNSに写真を投稿することはありませんでした。
10歳になった三男は、誕生日でもパーティーをひらくこともありませんでした。
私の息子たちは、他の10代の子どもたちとは違ってドライブ、デート、スポーツなどに関心はないようです。
三男は発達障害ではないと思っています。本人も兄たちよりも困難は少ないと言っています。
兄たちは発達障害です。
長男は発達障害であることは、気にしていません。
大学生活ではまわりのことは気にせずに、将来の目標と生きていく上で必要なスキルの取得に集中しています。
本人はそれでいいと考えています。
私もそう思っています。
「僕は車を運転したくない。
デートにも興味はない。スポーツは僕のすることではない。
僕は絵を描いたり、兄弟と遊んだり、テレビゲームをすることが好き。」
そう言います。
長男は、まわりと違うことを気にしていません。
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しかし、次男は違います。
次男が言うことは、発達障害の子どもの心について考えさせられるものです。
「僕は発達障害、自閉症です。
まわりの子どもたちとは、たくさん違いがあると思います。
僕はテレビゲームが大好きなので、ゲーム好きの人とは友だちになれました。
しかし、スポーツやパーティーなどを楽しめたことはありません。
僕はクラスの人たちと一緒にいるのが楽しいですが、僕が誘われることはありません。
僕は何を話していいのかもわからないし、他の人が興味をもっていることに興味がないからだと思います。
僕は、今社会で起きていること、政治や経済、そして科学、数学が好きです。
ラマも好きです。
他の人たちは、音楽や映画が好きです。
なので、僕とつきあいたいと思わないのでしょう。
僕がテレビゲームの話をしたり、トランプ大統領のことがどれだけ嫌いなのかを話したりしているときだけ、他の人たちと話すことができます。
まわりの人たちが僕とは違うことは、悪いことではないと思います。
僕が、違う考えの人たちとどうつきあっていいのかわからないだけです。
僕は学校にいる賢くて面白い人たちが好きです。
他の人のためにがんばっている人が大好きです。
そうしたところは、僕も同じだと思います。
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しかし、多くの人たちは異性からの好意を得ようとしています。
僕はそうではありません。ロマンチックな関係には興味はありません。
僕がしたことを認めてくれて、親切で面白い人が、僕には大事です。
他の人たちは、僕についてはそんなふうに考えてくれません。
僕は友だちがほしいので、僕の面白いところも見てくれてほしいと思います。
そして、みんな大人になろうとしています。
僕にはその準備ができていないので心配です。
僕は自立していくためには、まだまだたくさん残されていることがあります。
学校での勉強は出来ますが、学校を卒業したあとにわかっていなければならないことが全くわかっていません。
僕は仕事のことが心配です。
他の人たちは大学に入ることを心配していますが、大学卒業後のことは心配していません。
僕は将来、政治と経済についてのCNNの解説者になりたいんです。
しかし、どうすればそうなれるのかがわかりません。
自分のことを伝えるのにも苦労している発達障害の人たちには、どんな仕事が良いのかも僕はわかりません。
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今は、大人になったときに抱える責任がないので、子どもでいてよかったと思います。
しかし、だからといって、自由を感じているわけでもありません。
学校は好きです。一生懸命がんばります。
しかし、友だちがいないのは寂しいとも思います。
私は一人でいるのは気にしません。しかし孤独は感じたくありません。」
発達障害の子どもはそれぞれ違います。
しかし、多くの発達障害の子どもが息子と同じように、孤独を感じているはずです。
そう、私は思います。
(出典:米CHICAGO Parent)(画像:Pixabay
うちの子は家の中にいても、一人別の部屋に行ってしまいます。
寂しくないのかと思って、私が行くと別の部屋に行ってしまいます。
しばらくすると、私の隣に座りに来たりします。
寂しいとは思っていないのかなとも思います。むしろ、私のほうが寂しく思ったりしているかも。
発達障害の息子と私たち家族の生活をビートルズが変えてくれた

(チャーリー)


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