- 発達障害の子どもたちが学校で制服を着やすくするためにはどうすればいいですか?
- センシティビティや自己着衣に困難がある子どもたち向けの制服をどこで購入できますか?
- 発達障害に対応した服装や製品を作るために、どんな意見や専門家のアドバイスが重要ですか?
英国小売りチェーンのマークス&スペンサーが英国自閉症協会とパートナーシップを結んで、発達障害の子どもたちに向けた制服を提供していきます。
開発するにあたって、この小売業界のリーダーは、特に自閉症の子どもたちが自分で服を着るときの難しさへの助けになれるように、意見や感想を聞いてきました。
教育を受けている発達障害の子どもたちの70%は学校で制服を着ています。
多くの発達障害の子どもたちには感覚過敏があり、また小さなボタンをしめるのに苦労をしています。
発達障害の専門家のアドバイスを受け、ヘレン・アリソン学校にて直接子どもたちに接し、英国自閉症協会と組むことによってマークス&スペンサーは「イージーウェア」コレクションを販売します。
この制服コレクションは引き上げやすいズボンがついて、ボタンの代わりとなる隠しマジックテープ、そして洗いやすい生地でできています。
販売開始を前に、既に6000名以上の人が関心をもって登録をしています。
「マークス&スペンサーは、ヘレン・アリソン学校で子どもたちと専門家から聞いたことに対して、素晴らしい取り組みを行いました。ポケットの内側に手でいじるための布地をつけるような簡単な変更が、大きな違いをもたらすのです。
マークス&スペンサーで発達障害の子どもにやさしい服が購入できるようになって、大きな反響がおきました。3000人以上がFacebookでいいねをして、シェアも3000人以上にされています。支持している人からは「なんて素晴らしい制服なんだ、素晴らしい。これを着れば、不安な時でも落ち着くことができそう。自立につながって、より学習もしやすくなる。」というようなコメントをいただいています。」
英国自閉症協会チーフエグゼクティブのマーク・リヴァーは続けて語ります。
「英国では100人に一人以上の方が発達障害です。発達障害の学生はおよそ12万人います。他の人と同じように尊重され、選択肢があるべきなのです。」
(出典・画像:英retailgazette)
(画像は英retailgazetteと英国自閉症協会から)
英マークス&スペンサーの販売サイトを確認したところ、まだ販売はしていなく事前登録を募っている様子でした。
これまでにもお伝えしていますが、英国自閉症協会が関わるニュースをたびたび目にします。世界を先導する、すばらしい活動をされています。
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(チャーリー)