- 発達障害の子どもが安心してサンタと会う方法はありますか?
- 感覚過敏のある子どもでも楽しめるクリスマスの過ごし方は?
- 発達障害を持つ大人が成功するためのヒントは?
ケリー・マローは初めてサンタに会ったときのことをよく憶えています。
それは、幸せなものではありませんでした。
素晴らしいもののはずでしたが、たくさんのカメラのフラッシュで、発達障害で感覚過敏の6歳のケリーはパニックを起こしてしまったのです。
ケリーの両親は混雑したショッピングモールは、ケリーには厳しいところだと理解して、それからサンタに会うことはありませんでした。
30歳になったケリーはこう言います。
「私にはつらいできごとでした。
私にはつらいのに、どうして他の子は喜んでいるのかわかりませんでした。
友だちもいませんでした。友だちは欲しかったんです。」
発達障害の女の子がサンタが会いに来ました。
その子は飛び跳ねて喜んでいます。サンタのひげをさわります。
この発達障害の子は、サンタに会えたことを本当に喜んでいます。
サンタも発達障害の子についてよくわかっているからです。
このサンタはケリーです。
ケリーは、発達障害の子への教育や支援活動を行っています。
5年前からサンタにもなっています。
ケリーにとっても、今はサンタは素晴らしい存在になっています。
「たくさんの子が喜んでくれています。幸せな活動です。」
ケリーは、家族や友だち、作業療法士、特別支援学校の先生などを発達障害の子にやさしいサンタを助けてもらうためにエルフとして募集をしました。
エルフたちは、照明を暗くし、音楽を小さくし、サンタがそれぞれの子どもと遊ぶ30分間を手伝います。
このサンタの素晴らしいところは、発達障害の子についてよくわかっているところです。
5歳のサラが、父親のブライアン・カリジーに連れられて、ケリーのサンタに会いに来ました。
発達障害のサラは話すこともできません。
しかし、サンタが「ほ、ほ、ほ」と笑うとサラはサンタの口にタッチしました。
サンタもサラのことが好きなことを、サラは理解できていました。
サラの父親のブライアンは、サラを外に連れて行くと、発達障害についていつも説明をしなければならなくなるといいます。
しかし、ケリーサンタのところではそんな必要はありません。
「娘のサラは、自分ができるやり方で、自然にサンタさんとたくさんやりとりをしていました。
とても喜んでいました。
飛んだりはねたりしていました。素晴らしい笑顔になっていました。」
今、アメリカ国内では発達障害の子に対する配慮のニーズが高まってきたため、たくさんの「感覚にやさしい」サンタを見つけることができます。
しかし、自分自身も発達障害であるサンタは、ケリーだけかもしれません。
ケリーは3歳になっても話すことはありませんでした。
しかし今では、発達障害の子への支援活動やビジネスで成功しています。
非営利団体を設立し運営をして、博士号の取得もしています。
サンタと会うことは、子どもにとってはうれしい大きなイベントです。
そして、ケリーに会うことは発達障害の子の将来を心配する親も明るくしてくれます。
「私も親として、自分の子どもだけでなく、すべての子どもに何かできるというのは素晴らしい特別なことです。
同じ発達障害の人として、私はサンタになっています。
サンタになることが、毎年の私の楽しみにもなっています。」
(出典・画像:米TODAY)
つらい経験をマイナスのままにせず、プラスになるように行動をして、自分と同じ発達障害の子、そして親を助けている。
本当に素晴らしいです。学ばされます。
父親はスパイダーマンに変身し発達障害の息子と病院の子を助ける
(チャーリー)