- 発達障害の子供にとってペットがどのような支えになるのか?
- 法律や条例の制約がある場合、ペットを飼うためにどのような措置を取るべきか?
- 発達障害の子供の好きを応援することの重要性とは?
13歳の発達障害のディラン・ダイクには、自分の助けとなる2羽のアヒル、ニブルズとビルがいます。
しかし、住んでいる地域では動物を飼うことが条例で禁じられており、隣人からの苦情の申立があったため、行政からは飼うことをやめるようにいわれていました。
アヒルを飼うために囲った場所を作ることで、最終的には飼うことが認められました。
父のマークと母のジェーンは決着して、安心したといいます。
アヒルは、発達障害のディランの大きな助けになっているからです。
アヒルのニブルズとビルは、ディランにとってはペット以上の存在です。
ディランに療育を行ってる先生も、ディランがアヒルに助けられていることを強調しています。
ディランはこう言います。
「アヒルのニブルズとビルは本当に美しいんです。いつも僕は驚きます。」
ディランの部屋もアヒルでいっぱいです。
アヒルのおもちゃ、アヒルの絵、アヒルのベッドです。
父親のマークはこう言います。
「アヒルが発達障害の子の助けになるなんて思ってもいませんでした。
しかし、何が助けになるのかわからないものです。
なので発達障害の子が大好きなものを見つけたら、親はそれを応援してあげてください。」
ディランはまわりがあまり騒々しかったりして、パニックになりそうなときにはアヒルと一緒に過ごすか、アヒルがいっぱいの部屋に戻ります。
母親のジェーンはこう言います。
「息子のディランは発達障害のためにうまくいかなくなります。
アヒルが落ち着くのを助けてくれているんです。
息子は社会的なやりとりやコミュニケーションに困難をかかえています。
ずいぶんとできるようになってきましたが、それは家から外に出て、アヒルと一緒に遊んでアヒルと会話をしているからです。
私がディランにどうしたのと聞いても、何もないと答えます。
しかし、アヒルには『学校で大変だったんだ。』と話しているんです。」
ディランは湖の近くで飼っているアヒルたちと遊びます。
この地域の条例では、住宅でアヒルを飼うことを許しませんでした。
そのために、問題となってしまっていたのです。
家の後の湖に近い場所にニブルズとビルの他にもアヒルをたくさん飼っています。
これからは、もうどこかにやってしまう必要はなくなりました。
ハロウィンのときには、ディランはアヒルのマスクをかぶって、アヒルたちを見ていました。
ディランはアヒルから離れると、すぐにまたアヒルのところに行きたいと考えているといいます。
発達障害の子を支援する医療機関のディレクターのエリック・ダイクストラはこう言います。
「アヒルたちは、発達障害のディランにとって助けてくれる存在で、学ぶ存在になっています。
ディランが生きていくのを支えてくれているんです。」
(出典・画像:米Michigan LIVE)
決着できて本当によかったと思います。
発達障害の子と家族にとって本当に必要で、なくてはならないものやことであっても、受け入れられない人もいます。
しかし、それは当たり前のことです。(このケースではそもそもそうした条例に違反していたわけですし。)
主張しなければならないときも、まわりにはまた違う困難をかかえている方がいるかもしれないことを忘れてはいけません。
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(チャーリー)