- 1. 発達障害の子どもたちは将来どのような可能性を持っているのでしょうか?
- 2. 発達障害の子どもたちが興味を持つことを支援する方法はありますか?
- 3. 芸術や技術が発達障害の子どもたちの成長にどのように貢献するのでしょうか?
米ウィスコンシン州のミルウォーキーにある「アイランド・オブ・ブリリアント」は、マーガレットとマークのフェアバンクス夫妻により作られた非営利団体です。
芸術と技術の両方を使って、8歳から18歳までの発達障害の子どもたちを支援しています。
「発達障害の原因はまだわかっていません。
しかし、それは発達障害の人たちにとって重要なことでしょうか。」
そうマーガレットは言います。
「息子のハリーは3歳になる前に発達障害と診断をされました。
そして、医師から告げられたのは暗い将来でした。
しかし、自分の子どもの人生を発達障害で決定させるようなことはしないと誓いました」
多くの発達障害の子どもたちと同じように、ハリーは特定のことについては強い関心を持ちました。
「息子のハリーは電車が大好きでした。
電車に関することには夢中になりました。
そうして、読むことができるようになり、書くことを学んで、コミュニケーションもできるようになったんです。
とにかく好きだったんです。
そして、好きなことがあったから、成長したんです。」
発達障害と診断をされてから17年がたった今、ハリーは大学生です。
医師から告げられた暗い将来とは全く違った人生を歩んでいます。
息子のハリーの経験から、フェアバンクス夫妻は発達障害の子どもたちは変われることを知りました。
そして2012年に、「アイランド・オブ・ブリリアント」を作りました。
数人の子どもたちに、徹底的に大好きなことに夢中になれるように支援を行うことから始まりました。
「そして、私たちは確認できたんです。
とてもうまくいきました。
いつも、うまくいきました。」
そうマーガレットは言います。
「今、私たちはiPadや、Photoshop、Illustrator、InDesignで、子どもたちが興味をもったもので作ることができるようにしています。
プログラミングやAfter Effectsによる動画編集や3DのCG、ARにも取り組めます。」
すべてはアート、芸術だといいます。
「創造すること、芸術そして技術、私たちの支援の中心となるものです。」
そうマークは言います。
こうした支援は、発達障害の子どもたちにとって楽しく取り組めることを可能にするだけでなく、社会的なスキル、コミュニケーション、自信、そして夢を育むものとなっていきます。
「最初は放課後を楽しめるものとして考えていましたが、今では子どもたちの未来を変える時間になっていると思っています。」
2012年に7人の子どもを支援することから始まった「「アイランド・オブ・ブリリアント」は今では400人以上の子どもたちを支援しています。
(出典・画像:米RADIO MILWAUKEE)
大好きなことがあれば、大きく成長できます。
自分の子どもだけでなく、他の発達障害の子どもたちにもそう取り組まれているのは、本当に素晴らしい取り組みだと思います。
一緒になって、まずは大好きなことをたくさん見つけたいですね。
発達障害がキャプテン・アメリカとアベンジャーズを支えている
(チャーリー)