- 発達障害の子どもたちに効果的なサポート方法は何か?
- 発達障害の子どもたちが取り組むべき活動は何か?
- 家族全員が幸せそうになれる取り組みはどのようなものか?
一年前まで、9歳の発達障害のシャーロット・サリバンは不安症、自殺願望に苦しみ、自尊心もなくなっていました。
しかし、今は別人のようになりました。
オーシャンヒーローズが行っているサーフィンのイベントが、発達障害の人やメンタルヘルスに問題をかかえている人を助けています。
オーシャンヒーローズは、地元のサーファーにより2016年に設立された非営利団体です。
シャーロットの母、ジャスミンはこのサーフィンの取り組みが娘のシャーロットの人生を変えてくれているといいます。
「シャーロットは感覚に敏感で、常に強い不安もかかえて過ごしていました。
原因がわからないパニックを起こすこともありました。
娘は、誰からも愛されていないと感じていて、自傷を行うこともありました。
死にたいと言葉に出していたときには、本当につらくなりました。」
そんなシャーロットが変わったのです。
オーシャンズヒーローズを設立したルーク・ハラムは、シャーロットとサーフィンをするのは2年目となりました。友だちのようになったといいます。
「シャーロットが初めて参加したときは、まったく自分の殻に閉じこもっていました。
しかし、一緒にサーフィンをしているうちに、殻を破っていったんです。
今では、自分用のサーフボードまで買って取り組んでいます。
飛んだり、回ったりしています。
もうほかの女の子と変わりありません。
シャーロットは、オーシャンズヒーローズでサーフィンをしていると
リラックスできて、平和で穏やかで、そして楽しい。
毎日、サーフィンをしていたいと言っています。
大きな笑顔で、誰とでもハイタッチをしています。
とても自信がついて輝いています。」
シャーロットの母親は、シャーロットを苦しみから救いたいと願っていました。
それどころか、今では楽しそうにサーフィンをしている姿を見ることが楽しみです。
シャーロットをみていた小児科医は、シャーロットがここまで良くなった原因が、サーフィンをしていることだと教えられるまでわかりませんでした。
テレソンキッズ研究所で発達障害について研究しているアンドリュー・ホワイト教授は、発達障害と診断される子どもが増えてきたのは良いことだといいます。
「子どもの少なくとも1パーセントが、発達障害だと考えられています。
過去50年の間に、25倍も増加したんです。
もう少なくないのです。
このサーフィンのような革新的な取り組みを含めて、こうした子どもたちにはより良いサポートが必要なんです。
発達障害の子を見ても、それぞれ同じではありません。
それぞれの子どもたちが、違った行動、違った笑顔、そして異なる達成感をもっています。
私たちは、こうした子どもたちへのサポートがまだまだ十分でないことを知っています。
有効なサポートであれば、どのような形式でもいいと考えています。」
ホワイト教授は、オーシャンズヒーローズによる発達障害の子どもたちへのサーフィンの取り組みがもたらしている効果について、とても肯定的に受け止めています。
オーシャンズヒーローズを設立したルークはこういいます。
「私がこの取り組みで大好きなのは、
子どもたちだけでなく、ビーチに立っている家族たちも含めて、家族全員が幸せそうな笑顔になっているのを見ることです。
私たちは直接的に発達障害の子どもたちを助けることはできませんが、
家族全員を笑顔にできることは素晴らしいことだと思っています。
始めてよかったと思います。
オーストラリア中のもっとたくさんの発達障害の子どもたちに機会を提供したいと思っています。」
(出典・画像:豪The West Australian)
変わってしまえるほど大好きなことに出会えて本当によかったとおもいます。うらやましく思います。
親子で一緒にできそうなことを見つけて、チャレンジしたいですね。
学校では集合写真も断られた発達障害の少年が今はモデルで大活躍
(チャーリー)