- どのような仕事がやりやすい環境なのか?
- 難しい状況にはどのようなサポートがあるのか?
- 会社が提供するサービスや商品はどのように評価されているのか?
デニスとリチャード・キルパトリックの夫婦が、起業し障害のある息子たちが働いています。
息子のリアムは発達障害、ジェイクは聴覚障害です。
キルパトリック家の会社、ドラゴンフライ・ケータリングでは、息子たちを含めて8名の障害がある人たちが働いています。
「失読症の人もいますが、ここでの仕事はやりやすいようです。
ここで働いている人たちは、働く時間を選ぶことができます。
難しい状況のときには、別の人が担当します。」
「息子の聴覚障害のジェイクは孤独になることを恐れますが、ここで働いているのでとても幸せそうです。
ジェイクは手話でしか話すことができません。
そのほかにも体に問題をかかえているために、就職することはできないだろうと思いました。
ジェイクが15歳になったときに、この会社を始めました。
学校でも、うまくいっていませんでした。
なので、どうにかしないと思ったんです。」
ジェイクは今では、調理とケータリングをしています。
17歳の発達障害のリアムは、2歳のときに発達障害と診断をされました。
現在はここで働いていますが、将来はコンピュータの仕事をしたいと考えています。
「リアムはお店に来た人たちに挨拶をして歓迎します。
商品の場所を教えたり、お皿を片付けたりします。
とても頭がよくて、コンピュータのクラスでの成績はとても優秀だったんです。
将来への夢を持っていて、大学に入るために必要になることも理解しています。」
そして、キルパトリック家のこの会社は、このウェストコーストの地域では一番大きなケータリングの会社に成長しました。
結婚式、葬儀、その他のイベントやガソリンスタンドに設置された休憩場所などへ食べ物の配達を行うだけでなく、この地域に住む年金を受け取っている高齢者向けへの食事の宅配も行っています。
「もうかっているわけではありませんが、困ることがない経営状況です。
しかし、現在はガソリンの価格が高騰していることが問題です。
余裕のない人たちに提供しているものの価格を上げることはしたくないのです。」
女性避難所など、毎年異なる慈善団体に無料ケータリングサービスも行っています。
リチャードもデニスも、ボランティアの活動を行っており、リチャードは聴覚障害者のためのセンターで働いていた経験もあります。
夫婦が始めたドラゴンフライ・ケータリング社はこの地域のビジネス大賞の最終候補ともなっていました。
大会の責任者はこう称賛しています。
「ドラゴンフライ・ケータリング社は、家族で称賛するようなビジネスを行っているだけでなく、短期間で急激な成長を成し遂げているんです。」
(出典・画像:ニュージーランドstuff)
自分の子だけでなく、他の人たちにも働く機会を提供し、そして必要とされ本当に喜ばれる商品やサービスを提供する。
こんな会社にできたら、本当に最高だと思います。
発達障害の息子だけでない働ける機会を創る
(チャーリー)