- 発達障害の人たちは、近い将来に新たな価値を作り出す存在なのか？
- 発達障害を持つ人たちが仕事において高い要求に対応できる可能性はあるのか？
- 発達障害を持つ子どもたちを受け入れ、その可能性を伸ばすためにはどんなステップが必要なのか？
ジェフリー・アレン・フォードが「未来へのアイデア」を語ります。
ミシガン州には素晴らしい自然資源があります。
その一方でがっかりさせられることがあります。それはもう一つの素晴らしい資源。発達障害の人たちです。大きな誤解をされ、恐ろしく低い評価を受けています。
グローバリズムがミシガン州の経済に影響を与えている時代に私たちは生きています。
私たちは生き残るためにこれらの変化に対応をしていかなければなりません。
発達障害の人たちは、私たちが必要としている、近い将来に新たな価値を作り出す存在です。
高い才能をもつ発達障害の人たちが、私たちの世界観と生き方を変えてきたことは歴史上たくさんあります。
心理学の専門家は次の人たちが高機能自閉症であったとみています。
アルバート・アインシュタイン、チャールズ・ダーウィン、アイザック・ニュートン、トーマス・ジェファーソン、ウォルフガング・モーツァルト、そしてミケランジェロ。
自閉症の人たちは高機能群や低機能群に分類をされます。
私はアスペルガー症候群です。高機能群の自閉症です。それによって、私は周りとやりとりをすることや、光、音、におい、触られることに苦労をしていきました。
私の人生、生活はそれらに対応をしていくことでした。そしてそのおかげで自閉症でも何百万人に読まれた本を出版することができました。
私は2016年世界天才リスト（高いIQを持つ人のリスト）でアメリカ人メンバーとしても選ばれています。
多くの発達障害の人たちが偉業を達成してきたことは、これまでに多くありました。
発達障害の人がもつことができる強みで、仕事における高い要求にも対応できるかもしれません。
しかし、発達障害を持つ成人の90%は職についていません。
これは恥ずべきことです。
というのも、高機能自閉症の人は、科学、技術、工学、数学の分野においてとても優秀です。
そして高機能、低機能に関わらず自閉症の人は決められたことを、他の人は我慢ができないほどたくさん繰り返すのが得意です。
私たちの世界で受け入れる考えが足りないために、発達障害がある人、ない人、両方の人たちが不幸になっているのです。
発達障害の人たちは、素晴らしい友達、ご近所、夫婦、同僚、上司をつくれます。
発達障害の人を受け入れていくことを増やし、活躍の場を見つけていくためには、いくつかのステップが必要と考えています。
子どもを持つ人は、
子どもたちに早い段階から、発達障害のあるご近所さんや同級生を受け入れるように教えてあげてください。
発達障害は少し世界の捉え方が異なるだけのもの。そして、ふだんの生活の中に困難があることを。
人はそれぞれ違って当たり前なことを。
学校の授業では、
これまでに教えていた歴史上の著名人の中にも、たくさんの発達障害をもつ人がいたことを教えてください。科学の分野では、ダーウィン、ニュートン、アインシュタイン。音楽では、モーツァルト。芸術ではミケランジェロ。そしてドラマや映画のダン・エイクロイドやダリル・ハンナも。
発達障害の人たちが偉業を達成したことをみんなが知ることは、発達障害ではない子どもが発達障害の子どもを受け入れていくのに役立ちます。
そして発達障害の子どもたちも、発達障害であることにプライドをもてるようになっていきます。
（出典・画像：米michiganradio）
発達「障害」というのは、現在の私たち自身のある一方の考え方や生活するシステムから通常みた場合に不都合が多いために付けられたタグにしか過ぎません。
これまでの歴史から、むしろそのタグ付けをされた存在に可能性を見る人は、この方や私も含めて少なくないと思います。閉塞を感じた時には特に。
（チャーリー）
