- 絵を描くことが、言葉以上の意味を持つのはなぜか?
- 発達障害やコミュニケーション障害を持つ人が、なぜ絵を通じて表現することがあるのか?
- 家族や支援者が、絵を描くことで表現する人へどのようなサポートをすべきか?
ある6歳の女の子にとっては絵を描くことが、たくさんの言葉と同じ意味を持ちます。
アイリス・グレイスは発達障害があり、声を出して話すことが長い間できませんでした。
しかし、絵を描くことによってそれを打ち破りました。
絵でコンディションを伝えたり、絵を描くことによって、まるで大きな声で話をしているようです。
「娘はやっと話をはじめました。それは簡単なことではありませんでした。
今は自分自身を動きとアートで表現するようになりました。」
母親が言います。
アイリスは2歳の時に発達障害と診断されました。
「目線を合わせることがめったにありませんでした。遊ぼうともしなく、私たちとの遊び方もわかっていませんでした。」
母親の話では、心理療法士の助けを得てアイリスは少しづつ変わってきたようでした。
3歳になったときに、発話を助ける療法として絵を描くことをはじめました。
アイリスが絵筆を持つとすぐに、両親はその絵の描き方に驚きました。
「最初に絵を書いた時に、想像していたふつうの子どもの絵の描き方とは全く異なったものでした。娘の発達障害による信じられないほどの集中力で、その歳の子どもでは全く見たこともないような絵の描き方をしたのです。」
アイリスの両親は彼女の絵をネット上に掲載しはじめました。娘の状態がもっとわかるよう適した療法士を探すために。
アイリスの絵には作者「リトル・マスターピース」と付けられ、いくつかはモネの作品と並べてあります。
そして、アイリスの絵の一つはアンジェリーナ・ジョリーの目にとまり、購入されました。
アイリスのWebページに掲載してあるその絵はFacebookでは20万人近くに「いいね!」されています。
だからといって、アイリスの描く絵は何も変わっていないと両親は言います。
「私たちは、これまでと同じく、できるだけふつうに、いつもと同じでアイリスと過ごしていきたいのです。」
アイリスの「いつもと同じ」なことは、大好きなペットの猫であり友達のスーラと一緒にいることです。
「アイリスと猫のスーラは、すぐに仲良くなりました。
これまではそんなことがなかったのに、スーラにはすぐに心を開いてやりとりをはじめました。」
アイリスが外で絵を描いているときは、スーラがいつも一緒です。
(出典・画像:米abc NEWS)
モネの絵と並べたとあります。たしかに印象派の絵っぽいです。
猫のスーラの協力もあってこそなんでしょうね。
親としては子どもが描いた絵はどんなものでも、最高の絵と思います。
もちろん、アンジェリーナ・ジョリーのような有名人の目にとまらなくても。
スーラに限らず、ねこちゃんはよいようです。
ネコだっていいはず。「友だち猫」研究
(チャーリー)