- 発達障害の子どもがストリートダンスを始めることでどのような変化が起こるか?
- 発達障害の子どもがストリートダンスを通じて自信をつけることができるのか?
- 発達障害を持つ子どもがストリートダンスなどのアート活動を通じて成長することは可能なのか?
発達障害の少年が、ストリートダンスを初めてから、大きな賞にノミネートされるまでになりました。
オリー・ベニングは14歳。
ロンドンで行われる発達障害ヒーロー授賞式に出席します。
自閉症、そしてADHDのための困難をかかえていたオリーは、2017年からストリートダンスを始めると、インストラクターがその才能を発見し、磨きをかけました。
オリーは、発達障害ヒーロー賞のクリエイティブ・アーツ・アンド・メディア部門にノミネートされました。
オリーを指導した、ストリートファクトリーを運営しているトビー・ゴーゴクもリーディング・ビジネス部門でノミネートされています。
トビーは、こうしてオリーとともにノミネートされたことは、イギリスで初めてのヒップホップのダンスの劇場を作る夢の実現を近づけてくれるものだと語ります。
「親切心や良い心をもって行うことには、価値が認められることを示せたと思います。」
そして何より、自分よりも教えていた発達障害のオリーがノミネートされていることを喜んでいます。
「発達障害の少年が、どれだけ成長できて、みんなを元気にしてくれるのかがわかってもらえるはずです。」
オリーの家族たちは、人と交流することに困難をかかえているオリーがこんなに成長するものとは全く思っていませんでした。初めて18ヶ月、今はオリーに自信がついてきたことがわかるといいます。
オリーの祖母は、オリーはストリートダンスが大好きでテレビで見るたびに、動きを真似していたといいます。
「そして、孫のオリーは、おどろくほど変わりました。成長したんです。
オリーは、相手の顔を見ることもなく、ずっと自分に閉じこもって、いつもイライラしていました。
それが今では、イライラすることもなく、友だちもできて、自分を受け入れることもできています。
ダンスを習うことが、うまくいくとは思いませんでした。
それがまったく違いました。大成功です。
私たち家族も変わりました。」
家族も変わったのです。オリーのきょうだい、5歳の弟、2歳の妹も入会してダンスを今では習っています。
オリーがダンスを習っている、ストリートファクトリーではヒップホップのダンス劇場を建設しようと、イングランド芸術協会やその他の公的、民間の支援者たちと資金調達について検討をすすめています。
そこでは、教育センターとしての機能をもたせることも計画されています。
(出典・画像:英Plymouth Live)
話すことができなくて、うまく意思表示ができない子でも、あるテレビ番組や写っているキャラクターがお気に入りだとわかることもあると思います。
そうかもしれない。
と思ったら、まず一緒に楽しんで、大好きを伸ばせたら、成長を助けてくれる一つの支えになるかと思います。
今なら、大好きなお子さんも多いはずです。
だったら、まずは一緒に「U.S.A」と踊ってみるのはいかがでしょう。
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(チャーリー)