- 写真を撮り始めるきっかけは何だったのだろうか?
- ブランドンは写真の中で何を表現したがっているのだろうか?
- 母親が息子とコミュニケーションする際に工夫していることは何だろうか?
このあたりの風景が写った素晴らしい写真が欲しいなら、ブランドン・リビアナが撮っているはずです。
26歳の発達障害のブランドンは、高校生の頃から写真を撮ることが趣味になりました。
どこにでもコンパクトカメラを持っていきました。
アマチュア写真家だったブランドンの先生が、写真の撮り方を教えてくれました。
「息子はすぐに上手になったんです。
息子に写真の才能があったんです。」
ブランドンはカメラを手にして、地域のランドマークを撮影したり、風景の写真を撮影したり、広く歩き始めるようになりました。
ブランドンは一日に何百枚もの写真を撮ります。
そのなかから、10枚くらいを保存して他は消してしまいます。
家には古い工場や穀物エレベーターなどの写真が飾られています。
ブランドンが大好きなのは、道路のそばで建設中のビルや、納屋の修理を行っている人など、「作っている」を感じられる光景を撮ることです。
3年前から、ブランドンは写真の販売もしています。
穀物エレベーターの写真、工場の写真はとても売れました。
「地元の人たちが愛していたものだったんです。残しておきたかったんですね。
よく売れています。」
ブランドンはまた、小さなものを抽象的に撮ることも好きです。
面白い視点の構図で撮影します。
「息子は、私たちとは少し違った視点で見ているようです。」
木で作ることも大好きで、打ち込んでいます。
クリスマスツリーの飾りになるようなものを今は作っています。
「こうした創造的な活動は息子を大きく変えてくれました。
高校生のころは、話すことはできるものの、ほとんど話すことはありませんでした。
しかし、今では友だちもできています。
創作活動を通じて、友だちが作ることができたんです。」
ブランドンは何かのイベントにでかけるときは、いつも発達障害についてのメッセージが書いてあるシャツが大好きで着ていきます。それをシャツが目に入るのでまわりの人もブランドンのことが理解できるといいます。
「そのシャツを着ると、息子は変われるんです。
ふつうのシャツを着ているときには、息子を見て恐れる人がいます。
しかし、
『私はあなたと少し違っていますが、大丈夫です。』
と書かれたそのシャツを着ているときは、まわりの人もふつうに接してくれるんです。」
ブランドンは今度のイベントでも、木工作品と写真を販売します。
(出典・画像:米Simcoe)
好きな創作活動を通じて、友だちもできていく。
そんなふうになるようなお手伝いができたら最高ですね。
創作活動が好きだった知的障害の女性がラテ・アートを学び世界へ
(チャーリー)