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あの発達障害の女の子にもまた来てほしい。母が始めたダンス教室

time 2018/09/28

この記事を読むのに必要な時間は約 6 分です。

あの発達障害の女の子にもまた来てほしい。母が始めたダンス教室
  • ダンス・ウィザウト・リミッツではどんな特別支援が提供されているのか?
  • このダンス教室を通じて、生徒たちはどんな成長や喜びを感じているのか?
  • ケリーはどうやってこの非営利団体を立ち上げ、成長させてきたのか?

ケリー・ベンソンが米アラバマ州のバーミングハムでダンスの先生をしていたころ、発達障害の女の子が母親と一緒にバレエのクラスに入ってきました。
しかし、その女の子は騒がしい音やたくさんの子どもたちに圧倒されて続けることはできませんでした。
「女の子はひどく怖がっていました。お母さんの顔がひどく悲しくなっているのもわかりました。」
それからしばらくたって、ケリーの息子のロックも発達障害と診断をされました。
ロックが大きくなるにつれて、引っ越してきた米アラバマ州モビールには、息子のロックのような特別支援が必要な子どもが近所にはいませんでした。
そして、ロックはサッカーや野球をすること、そして通常のダンスのクラスに入ることもできませんでした。
「当時、私は息子にあったものをと必死に探しました。」
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ケリーは20年、ずっとダンスを教えてきました。
その息子のロックも音楽とダンスが大好きでした。
ケリーは、ブロードウェイの舞台に立てるようなダンサーたちを指導するためのスタジオを開きたいと夢を持ち続けていました。
しかし、ロックを見てその夢は変わりました。
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ロックのような特別支援を必要とする子ども、そして大人にダンスを教えることを2009年から始めたのです。
最初の生徒は8名でした。それが年々2倍ずつ増えていきました。
そしてこのダンス教室、ダンス・ウィザウト・リミッツは、非営利団体となりました。
現在では3箇所で150名の生徒がいます。
「苦労することもなく、こんなに大きくなったんです。
これは正しいことをしている証です。」
そうケリーは言います。
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あれから9年。
ケリーがバーミングハムで教えていた頃にダンスをしようとした発達障害の女の子の母親に連絡がとれるなら、ここで、またバレエに挑戦してみほしいと心に抱いています。
「ここでは、だれでもダンスを楽しめるようにします。」
ダンス・ウィザウト・リミッツのここモビールにある教室では、ヒップホップやバレエも教えています。
教室には、ダンスの先生、作業療法士、特別支援教育の先生や専門家が、ストレッチなどのウォーミングアップから指導します。
そして、通常のダンス教室とは違ってここでは、障害の生徒たちそれぞれにあわせて先生がペアを組んで練習をします。生徒たちは9月から5月まで練習をして、そして発表会を行います。
「生徒たちは本当に誇りに思えるようになります。
みんなが感動しして涙を流して見ています。最高ですよ。」
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障害のある3歳の子どもから成人までがここでダンスを学んでいます。
「歩いたり、話したりすることができる人もいれば、車椅子に乗っている人もいます。
大きな動きはできませんが、みんなと一緒にダンスをして、笑顔になって、幸せに騒いでいます。」
呼吸器をつけている子どもには、ダンスの練習を助ける先生、呼吸機器を守る人の2名がついて練習をしています。
「ここでは誰でも、ダンスができるんです。」
感覚に問題をかかえている生徒には、ノイズキャンセリングのヘッドフォンを提供しています。
先生たちは、穏やかに抱えたり、髪の毛で遊んだりなどのテクニックを学んでいて、落ち着かせることもしてくれます。
重い毛布なども用意されています。
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そして教室には、立ち上がることが困難な人が自分の力で立ち上がることが可能になる器具、アップシーズも用意されています。アップシーズを使うと、他の子どもたちと同じように動くことができます。
脳性まひの生徒が初めてそれを使ったときには、興奮してこう言ったそうです。
「ママ、僕も踊れるよ。」
ケリーの発達障害の息子のロックは、現在13歳です。
誰よりも、このダンス教室を楽しんでいます。
「息子はどんなスポーツに参加することもできないかもしれないと思っていました。
しかし、今はとても楽しんでいます。」
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ロックの9歳の弟、コルトも一緒にダンスを学んでいます。
「私の子どもたちは、私と一緒にダンスをするのが大好きなんです。
障害のないコルトも、世界にはいろいろな人たちがいるということをここで学べています。」
最近では、ヨガも教えています。
先生たちにはきつい仕事ですが、みんな喜んで取り組んでいるといいます。
このダンス教室をはじめたケリーはこう言います。
「やりたくない仕事ではないんです。
私の人生にとっても、祝福です。」
(出典・画像:米AL
うちの子も踊り方は小さな頃から全く変わっていませんが、うれしくなるとダンスをしはじめます。
それを見ると、何年も、何度も見ているのに、いつもうれしくなります。
そんなときに、一緒に手をつないで踊ると私も本当に幸せになります。
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(チャーリー)


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