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発達障害の男の子の毎週のゴミ出しが、悲しみから救ってくれた

time 2018/09/13

この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です。

発達障害の男の子の毎週のゴミ出しが、悲しみから救ってくれた
  • ヘンリーが毎週ゴミ箱を気にしている理由は何か?
  • ヘンリーがなぜボブに特別な思いを抱いているのか?
  • ヘンリーの行動がジョアンにどのような影響を与えているのか?

8歳のヘンリー・カルペンは、お隣のジョアン・デイルのゴミ箱を毎週気にしています。
「ゴミの収集日にゴミ箱を通りに出していないと、ヘンリーが持っていくんです。
また、私がゴミ箱を戻していなかったら、ヘンリーが持ってきてくれるんです。」
小さな男の子が一生懸命に行っているのは自分の仕事と決めているからです。
ジョアンの夫であり、ヘンリーの友だちだったボブを敬っているからです。
8歳のヘンリーは発達障害です。言葉を話すこともできません。
しかし、ヘンリーとボブは理解しあっていました。
ヘンリーの母親のエイミーはこう言います。
「息子のヘンリーは言いたいのですが、言葉にすることができないんです。」
ヘンリーは人と関わることにも困難をかかえています。
しかし、ヘンリーは元医師の70歳のボブ、そして妻のジョアンと素晴らしい関係を築いていました。
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「ヘンリーは亡くなったボブのことをずっと気にしてくれているんです。
ヘンリーはボブのことが大好きでした。
ボブを見かけると、ヘンリーはいつも走ってきました。」
ヘンリーの家族がここに引っ越してきてから、ヘンリーはボブが大好きになりました。
毎週ヘンリーはボブがゴミ箱を通りに出すのを一緒になって手伝っていました。
突然、そのボブが亡くなりました。74歳でした。
妻のジョアンには、ボブとやりたいことがたくさんありました。しかし、もうそれはできません。
「本当につらいことでした。」
しかし、ヘンリーの献身的な行動が、ジョアンを悲しみから救ってくれました。
ジョアンは、こうしたヘンリーを見て、多くの人が小さな事でも行うことによって世界はより良くなることを伝えたいといいます。
そして、発達障害のヘンリーの行動は、心をあたためてくれるだけではありません。
発達障害の子への偏見やイメージも払拭するはずです。
ジョアンはボブを亡くした後、あまりの悲しみに家から出ることが出来なくなりました。
そんなときに、ヘンリーがゴミ箱を通りに出してくれるようになったのです。
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ヘンリーは中国で生まれ、今の両親の養子になりました。
ヘンリーについて、多くの人が誤解をしていると母親のエイメは言います。
「私たちは、ヘンリーが発達障害であることを知っています。
しかし、多くの人にはわかりません。
そのために誤解されるんです。ヘンリーは見た目よりも幼い子どものようなので。」
しかし、亡くなったボブはすぐにヘンリーを理解してくれたそうです。
「見知らぬ子どもに手を差し伸べて、仲良くなろうとしてくれて、私には信じられないくらいにうれしいことでした。
息子のヘンリーはボブと手をつないで一緒に歩いていました。
そんなことは、本当にないことでした。
ボブはいつもヘンリーが言いたいことがわかっていたようです。
私にはないほどの優しさをボブは持っていたのかもしれません。
ボブは私たちをあたたかくしてくれました。」
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「ヘンリーはとても知的なのですが、自分の考えを言葉で人に伝えることができません。
しかし、ボブが亡くなったときの悲しみは伝わりました。」
きっと、ヘンリーはボブとの楽しい思い出を忘れないように、自分の悲しみをなくすために、ゴミ箱を通りに出すことを自分の仕事にしたのでしょう。
そして間違いなく言えることは、ヘンリーの行動がボブの妻のジョアンを悲しみから救ってくれたということです。
ジョアンはこう言いいます。
「ヘンリーのしていることは、大きなことではないかもしれません。
しかし、私にとっては本当に大きくて、本当に感謝しています。」
(出典・画像:米Democrat&Chronicle
本当に素晴らしい関係だったのだろうと思います。
亡くなったボブもきっと笑顔になって見守ってくれているはずです。
発達障害で不器用だからこそ、その気持ちが真に伝わります。
クレーンの会社のみんなが愛した、クレーン大好きな発達障害青年

(チャーリー)


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