- 身長が足りなくても楽しめる方法はありますか?
- 発達障害の子供でも楽しめるレジャー施設はどこですか?
- 好きなことを活かしてどう成長をサポートできますか?
12歳の発達障害のトム・ストークスはジェットコースターが大好きです。
これまでの数ヶ月間、毎日、自分の身長を測っています。
トムが乗りたいと願っているジェットコースターは身長が140cm以上ないと乗ることができないのです。
イギリスのレジャー施設、ソープパークにあるジェットコースター「ソー・ザ・ライド」は30mの高さから急降下するのが売りです。
トムはいつか乗りたいと、たくさんの人たちがジェットコースターに乗っているのをいつもながめています。
身長が足りないトムはそのジェットコースターに乗ることができませんが、年に100日は20分の距離を歩き、家族と一緒にやってきます。
そのことを知ったソープパークのスタッフたちが、トムに特別な招待をしました。
ソープパークが開園する30分前に、トムと父親のダニエルを招きました。
安全基準の問題から、まだ身長が足りていないトムはジェットコースターには、やはり乗ることはできませんが、スタッフたちの運転前試験、その日一番最初に行う、スタッフによる試運転を独り占めして見ることができました。
「息子はジェットコースターが本当に大好きなんです。とても楽しんでいました。」
トムは大きくなったら、ジェットコースターに技術者になりたいと願っています。
トムはジェットコースターのスタッフたちと会話をしていました。
「息子はふだんは見知らぬ人と話たりすることはないのに。
家に帰っても、息子のジェットコースターの話はとまりませんでした。」
トムは3歳のときに発達障害と診断をされています。
今、トムは自分の寝室のドアに、大好きなジェットコースターに乗るために必要な身長がわかるように目印をつけていて、毎朝起きると身長を測っています。
「発達障害の息子のトムは、感覚、感じ方が人とは違うように思います。
ジェットコースターを見ていると、まるで自分も本当に乗っているような感じになっているようです。
私は息子と一緒に立って、ジェットコースターをながめているだけでもかまいません。
妻が一緒に来てくれる時には、息子の代わりに私がジェットコースターに乗るんです。
そうして一緒に過ごします。
帰る時には、またいつジェットコースターを見に来れるのとたずねてくるんですよ。」
(出典・画像:英METRO)
写真を見ると、もうすぐに乗れそうですね。
親子で一緒に乗れたら、息子さん以上にお父さんがうれしいはずです。
乗れなくて一緒にながめていた時間も、きっとずっと忘れない幸せな時間になっているでしょうね。
ジェットコースターが発達障害の子と親の世界を変えてくれた
(チャーリー)