- F-35B戦闘機のシミュレーターを作る際、どんな工具や技術を使用したのか?
- ケイトはなぜ自作のシミュレーター事業を始めたのか?
- シミュレーターを作成する際、どんな困難や課題に直面したのか?
イギリスに住む54歳のケネス・モックフォードが世界初のF-35B戦闘機のシミュレーターを作りました。
ケネスは自分の庭で、3ヶ月の時間と3万英ポンド(約430万円)をかけて戦闘機のレプリカを作ったのです。
この戦闘機の画像をGoogleで検索して収集し、数千の小さな部品からこの模型飛行機を作り上げました。
ケネスは、4月から自分の庭の小屋で朝から夕暮れまでずっと作っていました。
ケネスは発達障害、アスペルガー症候群です。
そして、それが自身にもたらしてくれているものを「スーパーパワー」と呼んでいます。
「私の父が警察のヘリコプターの無線を聞こうとラジオを購入したんです。
それから、飛行するものが大好きになっていったんです。
週末には、そのラジオを持って飛行場に行って、何時間も過ごしていました。」
この庭の倉庫で作られたF-35B戦闘機のシミュレーターは、トラックで倉庫に移動されました。
このシミュレーターは、F-35Bの開発元であるロッキード・マーティン社が開発した世界空間のシミュレータデータと最先端の3Dソフトを利用しています。
「羽はありませんが、これでこうして空を飛べるんです。
胴体以外の座席、メインパネル、すべてのスイッチ、ボタンなどは売っていなかったので、全部自分で作りました。」
この戦闘機シミュレーターを作るために、ネットでたくさんの画像を確認しました。
細かな寸法などは公開されていないため、何千ものパイロットが座っている画像をみて、手の大きさからメインパネルの寸法などを推定しました。
自作のレーザーカッターをコンピュータ制御装置につなげ、すべての部品を切り出し製作しました。
「サイズは95%の確率であっているはずです。」
ケイトは飛行機に対する愛から、エンジニアであった父と二人で2014年から、シミュレータの事業を始めました。しかし、2016年に父は亡くなりました。
これまでにボーイング737、Lynxヘリコプターのシミュレータを開発しています。
ケイトは、自分の専門的な知識や技術は、自分の発達障害に助けられたものだと言います。
それは「スーパーパワー」なのだと言います。
「私はアスペルガー症候群です。
それは、私は与えられた才能だと思っています。
スーパーパワーなんです。
私はそれがあるので、何回でも物事を分析することができます。
他の人とは違ったものの見方ができます。
写真を見ても、細かなところが見えます。他の人よりも詳細についてわかるのです。
発達障害、アスペルガーの人は、他の人とは違うために、多くの人におかしく思われることがよくあります。
しかし、私たちは世界を別の見方で見ることができるんです。」
このF-35Bのシミュレータを作り上げると、どうやって作ったのかを問い合わせる電話などがありました。
「電話に出ると、どうやって情報を手に入れたのかと質問をされます。
私が秘密の情報をどうやって手に入れたのかを探っているようです。
私の答えはいつも簡単です。
『Googleで検索。』
本当にそれだけなので。」
(出典・画像:英Mail Online)
ここまでのものを一人で、Googleで集めた画像から作ったなんて本当にすごいです。
たしかに、アスペルガーの彼がもつスーパーパワーが活かされているのだろうと圧倒されます。
発達障害の人だからといってすごい能力があるとは限らない
(チャーリー)