- 1. ディーンは生まれてからどのような経緯をたどり、なぜ絵を描くことが楽しいと感じるようになったのか?
- 2. ディーンの作品はどのように評価され、どんな展示や出会いが彼に新たな気づきを与えたのか?
- 3. ディーンと母親のクリスタは、ディーンの絵を通じて他の人々に何を伝えたいと考えているのか?
ディーン・カポは素晴らしい絵を描くアーティストです。
ディーンが生まれてまもなく、母親のクリスタはディーンが少し違っていることに気づきました。
生後10ヶ月で、最初の発作を起こしました。入院して投薬をうけました。
母親のクリスタは、こうした薬によってディーンの発達障害の特徵が今は隠れているといいます。
「発作が11日間続きました。それから発達障害の特徵がさらに強く現れるようになったんです。
息子のディーンは大きくなった今でも、大きな困難をかかえ続けています。」
5歳のときに、ディーンは発達障害と診断をされました。
学校ではディーンは大きな苦労をしました。そのために家庭学習に切り替えました。
母親のクリスタはディーンたちを連れて、病気の祖母と一緒に時間を過ごすようになりました。
祖母は画家でした。
体を動かすことが困難になったため、絵の具などの画材はクリスタとディーンに贈られました。
クリスタはディーンに絵を習わせました。
そうして、まるでマティスが描いたような絵をディーンは描きました。
クリスタはディーンが描いたものだと信じることが最初はできませんでした。
「本当に素晴らしいと思いました。それから、息子は絵を描き続けました。」
ディーンは、これまでにしたどんなことよりも、絵を描くことが楽しいといいます。
その作品の素晴らしさから、地元のギャラリーへの展示を誘われました。
クリスタとディーンは本当にうれしかったといいます。
「そのとき展示のときに初めて、ディーンの本当の姿を見ました。
ディーンはみんなの前で挨拶をして、自分の作品に誇らしくしていました。
誰かが入ってくると走り寄って、『僕がアーティストです。』と自分を伝えていました。」
たくさんの人に作品を見てもらえ、ディーンはとても幸せだったといいます。
そしてこれまでに、ディーンが最高にうれしくなったのは、リンゴ・スターがディーンの作品を気に入ってくれたことです。
ディーンは、ビートルズが大好きです。
友人がリンゴにディーンの絵を紹介したことがきっかけでした。
リンゴは、アートの紹介を交えたコンサートのバックステージにディーンを招待しました。
「リンゴ・スターは、20分ほどディーンと絵の話をしていました。
本当に信じられないことでした。もう、本当に信じられなかった。」
そう母親のクリスタは言います。
ディーンの作品は、現在ネットで販売されています。
作品には6000ドル(約60万円)の値がつけられているものもあります。
作品をプリントした靴下やカバンもあります。
最近、ディーンはデータ入力の仕事も始めています。
母親のクリスタから、他の仕事をすることは自分を広げ、絵のひろがりもできるからと勧められたのが理由です。
クリスタは、芸術が息子のディーンの人生を変えてくれたと言います。
「息子は気づいていないかもしれませんが、それは息子の生きる目的になったんです。」
クリスタはディーンを見てもらうことで、障害者に対して違った視点ももってほしいと願っています。
「みんな、誰もができるんです。私は本当にそう思います。
ずっとできないだろうといわれていたのに、息子のディーンはできるようになったんです。
まるで魔法がかかったようです。息子は自分で自分に魔法をかけたんです。」
(出典・画像:米FOX11)
ここまでたくさんの人に認められることはなかなか難しいとは思いますが、みんな好きなことを見つけて、のびのび楽しく輝いてほしいです。
そんなお手伝いができたら、本当にうれしいことです。
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(チャーリー)