- 発達障害の子供たちが安全に楽しめる空間を作ることは可能か?
- 家族全員が参加できるイベントが子供たちや親にどんな効果をもたらすのか?
- スペクトラム・ゲームプロジェクトの活動を支えるためにはどのような支援が必要か?
発達障害の子をもつことは、簡単なことではないことを意味しています。
しかし、複数の家族で一緒に集まって楽しい時間を過ごして、発達障害の子や家族の助けになろうとある取り組みが行われています。
スペクトラム・ゲームプロジェクトは月に1回開催をしています。
「私たちは、発達障害の子のいる家族が安全に楽しめる空間を作りたいと思ったんです。
子どもたちの社会的なスキルを向上させて、親たちへの支援も行います。」
この取り組みを妻のクリスタルと始めたジョン・バートンとがそう言います。
「私たちには3人の発達障害の息子がいます。
そして発達障害のために孤独になってしまうことがあることを知っています。
私たちは、親が助かる、家族全員が参加できるイベントを求めていました。」
この取り組みは支援団体からの助成金で実現されました。
発達障害の子も含めて、家族全員が参加できるのがこのスペクトラム・ゲームプロジェクトの特長です。
「私たちのような発達障害の子をもつ親たちだげが参加するイベントになれば、誰かに子どもを見てもらう必要があり、参加することはできないでしょう。
私たちは、言語療法士、行動療法士、心理学者たちと相談しながらイベントを企画しました。
発達障害の子どもたちが社会的なスキルの向上に役立つことが、自然に楽しく行えるようにしています。」
遊ぶゲームは、チームワークや人と協力することが必要なものとなっています。
そうしたゲームで遊んで、発達障害の子どもたちはソーシャルスキルを向上させていきます。
「協調、協力、チームワークが必要なマルチプレイヤーゲームを、子どもたちが一緒にプレーをしてゲームの目標の達成を目指します。
コミュニケーションが、ゲームをクリアするための鍵になります。」
親たちは、参加した子どもたちの変化を伝えてくれるそうです。
「複数回、このゲームのイベントに参加した親たちは、子どもの社会的スキル、行動が良くなったと言っています。
子どもたちも、次の機会を楽しみにしていて、あと何日とカウントしているそうです。
ある家族は、車を3時間運転して、毎月参加しています。
子どもが本当に楽しんでいると話してくれます。」
このイベントでは、テレビゲームだけでなくボードゲームをしたり、ものを作ったりもします。
しかし、人気があるのはやはりテレビゲームのマインクラフトです。
「何人かの子どもたちは、ゴートシミュレータを見つけて楽しんでいます。」
この取り組みを続けていくための資金は、支援団体の助成金頼みですが、オンラインでの募金も集まるようになってきました。地元企業にスポンサーになってもらうための活動も始めています。
「すでに、必要なスペースは無料で貸して頂いていますが、電気代や飲料代などもかかります。
現在は、XBox、Play Station、任天堂スイッチなどを用意していますが、ゲームだけでなくソーシャルスキルの向上を目的としたアプリがあるVR機器を今後用意したいと考えているんです。」
(出典・画像:米herald-dispatch)
発達障害の子も家族も、みんなで集ってマルチプレイヤーゲームを行う。
簡単にできそうな取り組みですが、確かに楽しく親にも子にもよい効果がありそうです。
親も一緒に遊ぶことが発達障害の子のゲーム依存の防止につながる
(チャーリー)