- 庭園が感覚の発達を助ける力を持つか?
- 発達障害の子どもたちが庭園でどんな経験をするか?
- 自宅の庭を発達障害の子どもたちに適したものにする方法は?
感触、味、におい、庭はそうした感覚を与えてくれます。
それは、発達障害の子にも屋外に出て体験することができ、大きなメリットになるものです。
ピーター・マンフォードは、発達障害の子への支援を行っているAEIOU財団がもっている子どもたちのための庭をさらに良くしました。
5歳の発達障害のおいのジェームズ・ヒッキーにとってうれしいだけではなく、ここに来る子どもたちみんなに喜ばれるものです。
「私のおいは、AEIOU財団のセンターに通って、特に言葉にかかわることで半年間で3年分の成長をしたんです。
おいの素晴らしい成長をみて、私はこの財団に恩返しをしたいと思ったんです。
そこで、この庭園を発達障害の子に喜ばれるようなものにしたいと取り組みました。」
「感覚にやさしい庭園、発達障害の子が静かななかでいろいろな感覚を楽しめる場所にしました。
母なる自然には癒やしてくれる力があります。
子どもたちを囲んだ自然が、感覚の発達を助けてくれるはずです。
たくさんの色彩があって、いろいろな反応もしてくれる自然の庭園で、子どもたちは触ったり、触られたり、味わったり、においを嗅いだり、さまざまな植物からたくさんの体験をすることができます。
自然、植物、それらに囲まれた環境は、発達障害の子どもたちの発達を助けてくれる素晴らしいツールなんです。」
あなたのお家の庭でも発達障害の子に役立つように変えることができると教えてくれました。
■ 触る
異なる植物を植えることで、いろいろな種類の葉の感触を子どもたちは楽しむことができます。
例えば、多肉植物です。
アロエやラムズのような小さな手でも何度でも触れることができる弾力性のあるものは好まれそうです。
■ 食べる
ハーブなどがよいでしょう。
またレタス、にんじん、果実、いちごやラズベリーもあるといいです。
■ 香り
香りの強い植物どうしを近くに植えるのは避けたほうがよいでしょう。
香りの強い植物のそばには、弱い香りのものを植えましょう。
例えば、ラベンダーの隣にはミントがよいです。
■ 見る
美しい花を咲かせるものを植えましょう。
デイジーやコードラインなどです。可能であれば一緒に絵などを置いてもよいでしょう。
そして、それぞれの植物に表示も置きましょう。
「食べてみて。」「嗅いでみて。」
■ 聞く
庭は素敵な落ち着ける場所となります。
そして、聞きたいときに聞ける音を設けることもできます。
例えば、背の高い草や竹を植えることで、吹く風の音が楽しめます。
静かな水のせせらぎを作ったり、風鈴を置いたり。
歩いたときに音がするように砂利をしいたり。
そして、小鳥が来るように餌台など置くことができるはずです。
(出典・画像:豪The Courier Mail)
子どもが楽しめて、育つ。豊かな自然にそれを助けてくれる力があることを否定する人はいないでしょう。
こんなふうに庭を作ることができなくても、暑さが弱まってきたら一緒に緑豊かな公園に行く、そんなことでもいいと思います。
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(チャーリー)