- 発達障害の人が自分に刺激を与えてくれるおもちゃを手にしている理由は何か?
- 不安を感じる発達障害の人が特定のものに助けられているのはなぜか?
- 発達障害の人が特定のものを手にしている場合、それがどのように役立っているのか?
28歳のアーノルド・ライオスソトは近所では、おもちゃのトラックをいつも手にしていることが知られています。
アーノルドが大好きなのは、銀色のタンクのトラックのおもちゃです。
公園でも、歩いているときでも、いつでも手に持っていました。
いつも手で触っています。頬ずりをすることもあります。
しかし、2016年に警察官に持っているものを銃だと間違われて、事件になってしまったことがありました。
発達障害の人は、そのように自分に刺激を与えてくれるおもちゃになるものをいつでも手にしていることがあります。繰り返していじることができるものが、そうしたおもちゃになります。
不安を感じることが多い発達障害の人たちの多くは、特定のものに助けられているのです。
最近では、刺激を与えてくれるいじれるおもちゃは、幼児が使うものとしてではなく、不安に役立つものとして利用されることも多くなっています。
ジェシーとナサニエル・バリヤコブは18歳の双子です。
二人とも話すことができません。
ジェシーは幼い頃から、くつひもやひもをいつも手にしています。
「いつもそれをこすったり、手であそびたいんです。
あそんでいるときには幸せそうに、笑顔になっています。
また、ときどきには自分を落ち着かせるためにそうしています。」
そう母親は言います。
ナサニエルはつるつるしたプラスチックや布が大好きで、手で叩いて音を出します。
「緊張しているときには助けになっているようです。
家の外に出ると、ずっとそうしています。」
30歳のメイベリン・ゴンザレスは、少なくとも140個以上の帽子を持っています。
「10年以上、帽子をかぶっています。
帽子が目を隠してくれます。アイコンタクトは私はすごく苦手です。
私にとって帽子は、私をつつんでくれる毛布のようなものになっています。」
14歳のポーター・フランシスは本が大好きです。
「僕は本を読むのが速いので、たくさんの本を持っています。
本は素晴らしいものです。」
ポーターはSFが大好きです。
「それはおそらく、現実の世界から逃げることができるからです。」
最近は耳から聴くオーディオブックも楽しんでいます。
34歳のエリザベス・ロゼンツァイグはこう言います。
「18歳になってから、自然と読むようになりました。
本は私が世界と触れ合える方法になりました。
小説は誰かの目を通した世界を教えてくれます。人への共感を学ぶのに素晴らしい方法の一つです。
また、読書は私にとっては趣味というよりも勉強に役立ちました。」
エリザベスはもうすぐ博士号を取得します。
小説から学んだめずらしい病気について知った後に医学の研究の道に進んだのです。
20歳のエヴァン・ブレッチはクラシック映画が大好きです。
プロジェクターで壁に映して、それをマスキングテームやペンでなぞります。
うれしくなって興奮するといいます。
32歳のエマリア・ハリントンはこう言います。
「私は小さなころから人形を集めてきました。
この子はアデナです。全身の色を変えています。
大学生になったころから、人形の服も自分で作って着せています。
縫ったり、編んだりすることは、私にとって良い刺激になっています。
何も手にしていないと、私の手は血まみれになってしまいます。
刺激をあたえてくれるサメのかたちのおもちゃも、いつもバッグに入れています。」
23歳のオスカーシーガルはこう言います。
「僕が持っている緑色のリュックが大好きです。
これを背負うと、自立できた気分になって、街を歩き回れます。
バスや電車にも乗れます。」
オスカーは介助者と一緒に出かけることもありますが、市内のいつもの決まったルートはこのリュックのおかげで行き来して練習することができています。
「仕事もしています。メニューを出したり、飲み物をついだりしています。
発達障害の人の支援プログラムに参加して、犬用のビスケットも作っています。
人にも、犬にも役に立っています。」
(出典・画像:米npr)
うちの子もずっとプラスチックの斧やゴムのとかげ、クッションを持っています。
外に行くときには幸い持たなくても大丈夫ですが。
ご自身が発達障害で、手を動かしてしまうのを隠さなくてもよいように、むしろかっこよくしようと作られた指輪もありました。
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