- 石鹸の販売ビジネスを始めることで、自閉症やADHDを持つ子供がどのように変化するのか?
- 発達障害を持つ子供が自分の商品を販売することで、どんなスキルを身につけることができるのか?
- 石鹸販売ビジネスを通じて、発達障害を抱えた子供が社会でどのように受け入れられるか?
石鹸の販売ビジネスを行うようになってから、発達障害の少年ジェイドンは変わったといいます。
ジェイドン・ホルツは生まれたときから困難をかかえています。
5歳のときに、ADHDと精神障害の反抗挑戦性障害(ODD)、そして高機能自閉症と診断をされています。
12歳のジェイドンは多くのハードルをかかえているにもかかわらず、石鹸の販売ビジネスが成功しています。
ジェイドンのおばで石鹸を作っているリサは、ジェイドンに石鹸作りに興味がないかをたずねました。
ジェイドンはそれでお金を稼ぐことができると興奮し、すぐに取りくみました。
母親であり幼稚園の先生でもあるステファンは、ここで働くことは、社会的なスキルを身につけることになると信じました。
こうして、ジェイドンの石鹸販売、ソープ・フォー・キッズが始まりました。
ジェイドンは石鹸を販売するために、自分を紹介することで、会話のスキルが上達しました。
子どもが販売することができる市場があり、そこで販売することがとても楽しいと感じています。
子どもが安心して物を売ることができる場所です。
販売をするようになってから、ジェイドンは自分や石鹸の話をするだけでなく、他の人の話を聞くことができるようになったといいます。
ジェイドンの両親は、アスペルガー症候群のことなども知って、覚悟はしていたものの、高機能自閉症と診断をされたときにはショックを受けました。
そして、これからジェイドンはいつも苦労するだろうと考えました。
「会話をうまくすることができないので、手足を使って人を傷つけることもありました。」
ジェイドンを理解していたのは、母親とおば、おばあちゃんだけでした。
学校ではずっといじめられました。
幼い頃からまわりに誤解され、毎日トラブルに見舞われました。
教室で何かが起きると、いつもジェイドンのせいにされました。
「ジェイドンは冗談や嘘がわかりませんでした。
起こったことの95%はジェイドンがしたことではありませんでした。」
学校を変えるのがよいと思いましたが、新しい学校でもいじめがありました。
「クラス全員にサーカスの無料チケットが配られたときがありましたが、ジェイドンだけもらうことができませんでした。泣いて帰ってきました。」
ジェイドンが今、石鹸販売にうまくいっていることを母親は誇りに思っています。
そして、発達障害の人たちは劣っている、という間違った認識にはいらだちを持っています。
(出典・画像:ニュージーランドstuff)
私は子どもの頃に自分で何かを作って売ってお金をもらったという経験は全くありません。
日本人の多くがそうだろうと思います。
一方でアメリカなどでは、子どもの頃から『レモネード』を売ったりしてお金を稼いでいるようなイメージを持ちます。
子どものうちから実際に自ら何かを作って売って、お金をもらう。ことは将来役に立つ、すごい勉強になるはずです。
そして、それはまわりと自分が違うと感じて困難を感じたときには、助けてくれる、大きな財産にもなると思います。
子どものうちに、数回でかまわないので、実際に何かを作って売って、本物のお金をもらう。そんな体験させてあげたいですね。
発達障害の青年と家族は夢に向かって進む
(チャーリー)