- この非営利団体が主催するイベントでは、何が無料で提供されているのか?
- なぜこのイベントを始めたきっかけは何だったのか?
- イベントに参加する発達障害や知的障害の若者たちが、どんな感想を持っているのか?
通常の営業時間ではありませんが、理髪店のダンカッツは満席でした。
エリクトリックギターでの歌のショーも行われています。
19歳、大学2年のマーカス・ナイトは、非営利団体が主催する、特別支援を必要とする人へのヘアスタイリングやヘアカットを行うこのイベントを楽しんでいます。
25人ほどの発達障害や知的障害の若者が自分の選んだ好きな髪型に無料で理髪してもらいました。
中学2年のカーソン・カルデラは、母親からこのイベントについて教わってやってきました。
とても楽しんでいます。
「すごく素晴らしい気分です。
夏の前に、ここでこんなふうにできました。」
このイベントを行っている非営利団体、ジャスト・ライク・ミーは、22歳のリンジー・バラガトが2017年から始めたものです。
「私が、高校に通っていたときに、特別支援が必要な生徒には、生活に大きなギャップがあることを知ったんです。」
バラガトは高校生のときに、特別支援教育の先生を手伝う経験をしました。
そして、多くの生徒たちは仲間たちと遊ぶことがあっても、特別支援教育を受けている生徒と全く交流していないことが気になるようになりました。
「私は、特別支援教育を受けている子と一緒に映画館に行こうと思いました。
それから、ショッピングモールにも行って、楽しみました。
そして、どうしてこういうことをする取り組みがないのだろうと考えるようになりました。」
17歳のときに発達障害、知的障害の生徒たちを助けるベスト・バディーズプログラムという取り組みを始めました。それが拡大し現在の取り組みになっています。
「発達障害の子、知的障害の子、みんなに、私が高校生のときに体験したようなことを体験して楽しんでほしいのです。」
昨年からこの無料の理髪を月に2,3回、地元の企業の協賛を得て行っています。
13歳から24歳の人が理髪してもらうことができます。
その他にも、映画鑑賞会、ボーリング、ダンス、サーフィンなどのイベントも行ってきました。
これからは野球観戦も予定されています。
バラガトと一緒に取り組む、親友の23歳のサリナ・シャカリはこう言います。
「特別支援を必要とする人たちについて、知らない、気にしていない人がいます。
そういう状況のなかで、この地域の企業や人たちの協力によって、特別支援が必要な人たちにこのような体験ができる機会を設けられることは本当に素晴らしいことです。
明るい未来への希望です。最高です。」
今回のイベントが行われた理髪店のダンカッツのザック・リースはこう言います。
「私も本当に幸せな気持ちになりました。
こんなに幸せな気持ちになることは、ありません。
私は自分に何ができるかわかりませんでした。
特別支援を必要とする人たちのことについて、あまりわかっていませんでした。
ずっと気にはなっていました。
しかし、こんなに幸せな気持ちになれるなんて思ってもいませんでした。
何人かの子どもと話をすると、本当にうれしくなりました。
子どもたちは、立派でクールです。
これからもこのイベントをもっと行っていきたいと思います。」
15歳のロレンゾ・シャフジェンは、この理髪イベントを本当に楽しみにしていました。
髪型を変え、色も変えました。
「本当に楽しみにしていました。
大きくなったら、僕も理髪師になりたいんです。」
(出典・画像:米THE ORANGE COUNTY REGISTER)
こうしたイベントがあれば理髪店で髪を切ることもしやすそうです。
うちの子は生まれてからずっとママ理髪店です。
なかなか上手ですけれど、理髪店でいつか髪が切れたらいいなと願っています。
行けなくなった子もここなら大丈夫。発達障害の子に優しい理髪店
(チャーリー)