- 発達障害を持つ人たちにとって大人になるとどんなサポートが必要になるのか?
- 発達障害のある人の雇用にはどんな課題があるのか?
- 発達障害のある人を雇用する際に企業が理解すべきことは何か?
発達障害と診断をされて子どもの頃に受けてきたサポートは、大人になると多くがなくなってしまいます。
カナダのエドモントンから南西120kmに位置するワインフィールドで行われている取り組みはそれを変えようとするものです。
トリプル・エスランチとマーケット・ガーデンでは、さまざまな程度の発達障害の人を雇用していきます。
そして、障害のある人たちによって農場の運営もされるようになることが期待されています。
この取組を始めたカレン・アン・ムーアは、農作業やSNSに関わる仕事、会計、木工作業などあらゆる分野で発達障害のある人を雇用していきたいと考えています。
ムーアの息子も発達障害です。
40エーカーの農場での農作業に取り組んでいます。
「息子が成長している姿を見ています。
息子だけでなく、他の発達障害の人もそうなるはずです。」
そうムーアは言います。
ムーアによれば、カナダでは発達障害の人のうち25%しか雇用をされておらず、カナダでは66人の子どものうち一人が発達障害と考えられるため、今後多くの失業者が生まれるといいます。
ムーアは、トリプルエス・ランチでも、発達障害の人を雇用したいと考えています。
「私たちは、発達障害の人たちがここで働いて、生活できるコミュニティを作り上げていきたいと考えています。」
しかし、そう簡単なことではないとムーアは言います。
発達障害の人にとって、大きな課題は、今まで過ごしていた家から離れて暮らすことです。
農場での農作業の仕事は、ここに住むことが求められます。
ここに来た多くの人たちにとって、長期間に渡って、自宅から離れて暮らすことは初めてです。
「発達障害の人にとっては、本当に大きな課題です。
とても大事なものを置いて、これまでとは違った別のところに行かなければならないのです。」
先週から、初めてここで二人の雇用が始まりました。
今は庭の刈り取りを行い、草刈り機のような器具の使い方を学んでいます。
これから、家を建てることも予定しているとムーアは言います。
大工の仕事を行える、発達障害の人も必要になります。
ムーアは、発達障害の人たちのここでの活躍を見て、どれほど価値がある人たちなのか、多くの企業に知ってほしいと望んでいます。
「発達障害の人を雇用しようとする場合には、働き方、方法が異なることをまず理解してください。
ぴったりはまる仕事を見つけることができたなら、誰よりも素晴らしい社員になりますから。」
(出典・画像:カナダCBC)
はまれば、ものすごいパフォーマンスが出るはずです。
それは発達障害の人に限ることではありませんが、その差が極端なのが発達障害の方の特性なのだろうと思います。
うちの子にも、仕事になるようなことに限らず、そんなものを見つけたいとずっと思っています。
(チャーリー)