- 発達障害を持つ子供の絵の才能を伸ばす方法はありますか?
- 発達障害の子が周囲とコミュニケーションを取るための手段はありますか?
- 発達障害を持つ人の才能をどのように評価すればよいのでしょうか?
米テキサス州のノースガーランド高校の芸術科には創造的な生徒たちがたくさんいます。
そして、ある一人の女の子に素晴らしい才能があります。
「17年間、ここで教師をしていますが、一番たくさんの絵を描いた生徒です。」
そう、キャシー・キング先生はいいます。
17歳の学生、ケリー・ウィテカーは発達障害です。
発達障害の人の多くは、人とのやりとりに苦労をしています。
しかし、ケリーは絵を描いてそれを克服しようとしています。
ケリーはキャシー先生の指導のもと、クラスの生徒たち全員の絵を描きました。
キャシー先生も、これほどのことができるとは思っていませんでした。
「もう、教えることはありません。」
ケリーはクラス全員の絵を描き終えると、先生たち、食堂で働いている人たち、学校のスタッフとどんどん描き続けました。
ケリーは全部で168人の似顔絵を描きました。
そして、学校では全員の似顔絵を飾ったアートショーを行っています。
「みんなが喜んでくれると、私は本当に誇りに思えます。」
そうケリーは言います。
ケリーを指導している先生たちはみな、ケリーにはこれを仕事にできるほどの才能をもっていると言います。
しかし、ケリーが持っている最高の才能は、人間の笑顔からその人の本質を捉える能力です。
特別支援教育も担当しているミシェル・サージェント先生はそう言います。
「その人がもっている感情をほとんど逃すことなく、拾い上げるんです。」
歴史を担当しているトレント・デーゲン先生はこう言います。
「ケリーには、自分が何者であるかを見透かされている気がします。」
ケリーの先生たちも、外面からはわからない、ケリーの本質を見ています。
発達障害の素晴らしいアーティスト。
そうではありません。発達障害は関係なく、ケリーは素晴らしいアーティストです。
ミシェル先生はこう言います。
「私たちは、すべての人たちに偏見をもたずに、きちんと向き合って理解するべきだと考えます。
私たち自身もみな、そう理解されたいと思っているのではありませんか?」
違っているところを見つけるのはとても簡単です。
しかし、ケリーの絵はもっと大事なことを教えてくれます。
(出典・画像:米WFAA)
とてもかわいらしく素敵な絵です。
描かれた人もこんなふうな絵になっていたら、一生の宝物になったのではないでしょうか。
これからもどんどん描いて、大きく羽ばたいて頂きたいですね。
発達障害の息子の絵が今、世界を惹きつける
(チャーリー)