- 発達障害の人が他の人に誤解されることは多いですか?
- 発達障害を持つ兄弟姉妹や家族はどのような支援を受けていますか?
- 発達障害の人の才能や能力はどのように認識され、活かされていますか?
アメリカでは、発達障害の子の割合は増加しています。
米国疾病予防管理センター(CDC)は、59人の子に一人は発達障害であるという推定を発表しています。
米シアトルに住む10代の若者が、発達障害の人がかかえる困難を多くの人に理解してもらおうとしています。
エリアス・カペスタニには音楽の才能があります。
エリアスはギターで歌います。
「この歌は、私の発達障害の20歳の弟、エズキエルについて歌ったものです。」
エズキエルは2歳のときに発達障害と診断をされました。
大人になった今、エズキエルが多くの人に誤解されているといいます。
「エリアスは私と同じことを考えています。それを大声にして伝えてくれています。
ありのままに。」
そう二人の父親のジョージは言います。
それでも、エズキエルと弟の名前をタイトルにした歌で、全ては伝えきれてはいないとエリアスは言います。
「弟のエリアスは困難に直面しながら、世界を別のかたちで見ています。」
こう歌います。
「私は、自分がいないように感じる。
誰も私のことを知らない。
自分で自分に話す。
空に向かって話す。
いろいろなことをしてみたい。
知ってもらえる人になりたい。
私の頭の中を知っているのは、私だけ。
みんなは私を見ますが、私は伝えることができません。」
父親のジョージはこう言います。
「弟のエズキエルも私たちと同じように世界を見たいと思っています。
エズキエルは、レゴブロックが大好きな人と知り合いたいと願っています。
エズキエルは、スキューバダイビングの資格、スキーインストラクターの資格ももっています。
仕事にもついています。
社会にも貢献したいと考えています。」
この歌は、エズキエルがどんな人で、何を願っているのかを知ってもらえるものです。
兄のエリアスは、この歌はみんなにも感じるものがあることを願っています。
「弟にはこれからも良くいてほしい。
悪いように思われないようにしたい。
私は弟の全てが大好きです。
弟は私にとって特別な存在です。」
そうエリアスは言います。
歌は続きます。
「あなたが少し時間をかけて見てくれれば、私のことがわかるはずです。
世界は開かれていて、私を待ってくれていると信じたい。
私は、私に印をつけます。
いつか、私の生きる道をみつけられるはず。」
この歌は、”Elias Capestany”をiTunesなどで検索すればでダウンロードできます。
この歌の売上は、米ワシントン大学自閉症研究センターへ寄付されます。
この歌は発達障害について理解を広めるだけでなく、研究にも役立とうとするものです。
(出典・画像:米Q13FOX)
ずっと一緒に育ってきた、きょうだいだからこそ、わかり、伝えたいことがあると思います。
ずっと仲良くあることを願います。
親やきょうだいは発達障害の子から多くのことを学ぶ。博士の手記
(チャーリー)