- 自閉症やADHDのある人でも仕事を見つけることはできますか?
- 障害を持つ人が仕事を探す際にどのような支援がありますか?
- 障害を持つ人の就労に対してどのような考え方が必要ですか?
10代のジェレミー・プライスは酪農の仕事をしたいと願っています。
4年前に自閉症と注意欠陥多動障害(ADHD)と診断されています。
障害者のもっと多くが、仕事に就けるべきだと考えています。
「農業だけでなく、他の分野でも履歴書を見て障害があることを知ると雇用をためらいます。
障害があっても仕事ができる人は大勢います。
働けないとレッテルを貼るべきではありません。」
プライスも、他の10代と違っているのは、障害があることだけです。
プライスは、高校に入学したものの6日間で退学しました。
農業に取り組みたかったからです。
職業訓練の学校に入り、15週間にわたって農地で農業用車両の使い方を学びました。
そして、牧草栽培や家畜生産についても今後学んでいきます。
プライスは、農業を教えてくれるニール・バッジにとても感謝をしています。
バッジは、就職活動の支援、面接への同伴も行います。
こうして障害があったり難しい状況にあっても、仕事を見つけることができるとプライスは強く感じています。
「障害のある人たちもたくさんのことができます。
仕事ができないとレッテルを貼るのはやめたほうがいいです。
そうすれば、私たちは何でもできて、話すことができて、できることを見せられます。」
ワークブリッジは、障害のある人やけがや病気の人たちを支援しています。
この地域のチームリーダーのピーター・クインは、ワークブリッジの就労支援システムはうまく機能していると言います。
「私たちは多くの就業機会を持っているので、障害のある人たちに無理は求めません。
みんなをサポートすることができています。
障害のある人が仕事を求める場合に重要なことは、積極的に開示することです。
私たちが紹介をすると、企業はどうしてワークブリッジで働いていたのかを知りたがります。
そうして、面接につながっていきます。
どういう障害なのかは問題ではありません。
例えば、発達障害のために、あいまいな言葉に困ることがあったり、明確に指示を必要とするのであっても、ここでは問題ありませんと言ってもらえることもあります。」
障害のある人も積極的に仕事を探すようになっていくそうです。
クインはこうも言います。
「障害のある人たちは、潜在的な雇用者と出会うことが多くはできていません。
拒絶する人がいるのも事実ですが、積極的に障害のある人を雇用する人たちもいます。」
ワーグブリッジは多くの企業と提携をしており、就職が決まると1年に渡って、雇用された障害のある人と、雇用者の双方へのサポートも行っています。
(出典・画像:ニュージーランドstuff)
試験や面接だけで決めてしまおうとするから難しいのだと思います。
不安定な期間が長く続くのは困りますが、ゆるく、お互いを理解するための期間があって、そして採用というようなことがもっとできていけばと思います。全ての企業というわけにはいかないでしょうけれど。
また、現在の就労支援の多くは、雇用する側の多数が求めるであろう像に近づけるために、乱暴にいえば、結果的にはせっかく持っている凸凹やとがったところを丸めてしまうことだと思います。
そうやって丸められても、ずっと丸くいれるでしょうか。
丸くなることで得られる幸せよりも、辛さのほうが大きくなっていく方も少なくないはずです。
丸くなってしまうことで、失われる社会や人類にとっても大きい可能性があるかもしれません。
障害や困難をかかえる方が雇用されなくても、もっている凸凹やとがったところをむしろ強みにして収入が得られる方法やしくみにも、支援があればと願います。
発達障害者の才能の発見法、面接は行わない
(チャーリー)