- バスなどの公共交通機関で発達障害の子供をどのようにサポートできるか?
- 周囲の人々が発達障害を理解し、受け入れるためにどうすればよいか?
- 見た目にはわからない障害を持つ子供との外出で困った時にどう対処すればよいか?
ジョンとステファニーのキルビー夫妻が5歳の息子とバスに乗ると、厳しい視線を受け文句を言われることもあります。
息子のハイドンが困った行動をします。まわりの状況がそうなります。
夫妻はとても疲れます。
ハイドンは発達障害です。話すこともできません。
高い声で叫んだりします、じっと座っていることもできません。
夫妻は車を運転することができないため、バスに乗るしかありません。
「問題がないときもあります。
しかし、ときどき本当にひどい状況になります。
床に体をなげて横になって、大声をあげます。私たちを打ってくるときもあります。
ハイドンがそうなってしまう原因は、自分の欲求を伝えることができないためです。
周りの人が厳しい目でみたり文句を言うのは、そうした問題があることを知らないためです。
周りの人がそうなるのはしかたありません。
私たちの子育てに問題があると考えている人もいるでしょう。
息子は悪い子ではないんです。
バスには乗るしかないのですが、いつも本当につらいです。
大人だけではありません、子どもも乗っています。
みんながこうした発達障害の子を知っているわけではありません。
車いすなどに乗っているわけでもないので、障害があるとは見てわからないのです。」
そう父親のジョンは言います。
いつも受け入れてくれるバスの運転手には感謝をしています。
「長い仕事を終えて、家に帰る途中に、私の5歳の息子の叫び声を聞いたりしたくないことはよくわかります。
私自身であれば、そんな行動をとらないようにできるのですが。
私たちはバスに乗るしかないのです。
みんなが、発達障害の人を知ってるわけではありません。
私の息子が、ただの騒がしい悪い子に見られていると思うこともあります。
発達障害について、みんなに知って理解されるまで、私たちは文句を言われます。
ずっと、私の息子はまるで動物のように見られ続けるでしょう。
しかし、私たちだけでなく、発達障害の子をもつ他の親もそうはされたくないのです。」
ジョンは、バスで他の発達障害の子と親に会ったことがあり、同じ問題をかかえていることを知りました。
その後、発達障害の子をもつ親の多くに共通した問題であることもわかりました。
そして今、ぱっと見てわからない、目に見えない障害についての意識を高めてもらうために、バスやバス停にポスターを貼らせてもらおうとバス会社や地元の警察にお願いをしています。
「車いすやつえ等、を利用していなくても、障害のある人がいるのです。」
(出典・画像:英Plymouth Live)
言うまでもなく障害といっても様々です。
例えば、パラリンピック。有名ですね。これは身体障害の方を対象にしたものです。
その他に、知的障害の方を対象にしたスペシャルオリンピックス、聴覚障害の方を対象にしたデフリンピックもあります。
「目に見えない障害」と言われる、ぱっと見て、そうだとわからない障害。
そうした障害があることも忘れないで頂ければと思います。
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(チャーリー)