そこには、素敵なステンドグラス製品がたくさんありました。
就労支援Willは栃木県宇都宮市にある就労継続支援事業B型の事業所です。
「就労支援Will (ウィル)は、身体障がい、精神障がい、知的障がい、発達障がい、引きこもりなどにより一般就労が難しい方へはたらく場を提供し、スタッフとともに「楽しくはたらく」「ゆるやかにはたらく」ことを支援しています。
利用者様には、心身のケアを受けながら、やりがいのある「はたらく力」を身につけていただきたいと願っています。」
Willさんでは、数年前からステンドグラス製品の取り組みをはじめられました。
多くの作品を出されているステンドグラス職人の方に師事し、技術を学んで、現在はご利用者さんと製品の作成をされています。
お伺いした日はちょうど、特別支援学校の生徒さんが作業実習に来ていました。
Willさんで作成されているステンドグラス製品は3つの製法により分けられます。
1.ダル・ド・ヴェール
ヨーロッパより輸入した厚さが5cm程度のガラスから、割って作っていきます。貝殻状の割れ肌で光が乱反射して美しく光ります。(輸入しているので原材料費がとてもかかってしまうとのこと。)
2.フュージング
ガラスを溶かして作ります。ダル・ド・ヴェールで使われなかったものなどのガラスの破片を並べて、炉で溶かして作ります。ガラスの並べ方次第で様々な模様が浮きがります。
3.ヴェネチアグラス
花がらなど、模様が入った小さなガラスを集め並べて、炉で溶かし作ります。細かな模様が綺麗に浮き上がっています。綺麗な金太郎飴みたいです。
「呼吸するものづくり。」という言葉をWillの小林さんより伺いました。
ものに命が宿り、呼吸をするくらいになるように、思いを込めて製作に取り組まれているとのことでした。
Willさんのステンドグラス製品の美しさが、表面からだけでなく深いところから溢れているのは、その思いからであることがわかります。
Willのご利用者さんである、波留ネコヒト氏のイラストも拝見させて頂きました。
ポストカードにして販売をされていますが、このイラストの美しさが活きる他の製品開発もされたいとのことでした。
本当に素敵なイラストです。
Willさんでは、技術を身につけたご利用者さんも先生となって教えてくださる、誰でも申し込める「ステンドグラス体験教室」(材料費込みの有料)も行っています。
ペンダントを作れる一日体験もあるので、
夏休みに子どもと一緒に行くのもいいと思います。詳しくはWillさんのWebサイトで。
就労支援Will(ウィル)
http://support-will.com/
〒320-0821 栃木県宇都宮市一条2-3-17
※2022年末日をもって閉所されました。