- レーサーとしての成績はどうなっているのか?
- レース中に発達障害がどのように影響するのか?
- サポートシステムや家族のサポートはどれくらい重要なのか?
オースティン・ライリーは19歳の誕生日を迎えました。
自分のレースカーを前にすると笑顔はいつものことです。
ライリーは、マイクラ・カップ・シリーズレースのレギュラードライバーです。
カナダで初めての発達障害のレーサーです。
12歳のときに高機能自閉症と診断をされています。
ライリーが所属するレーシング・バイ・オーティズム・チームを立ち上げた父親のジェイソンは息子が大好きなことをよく知っています。
ライリーはいつも車のレースのことを話していると言います。
ライリーは昨シーズンのドライバーランキングでは、新人の中では3位、全体では17位の成績を残しました。
ライリーの次の目標はポルシェGT3カップシリーズに参加することです。
それは多くのドライバーにとっても夢のことです。
ライリーのモチベーションはシンプルで勇敢なメッセージが支えています。
ライリーは学校で生徒や先生たちともそれを分かち合いました。
「発達障害だからといって、素晴らしいことを実現できないということはありません。」
そうライリーは言います。
ライリーは、周囲のあらゆる細部に注意を払っていることがわかります。
ライリーは昨シーズン、唯一クラッシュをしなかった、車に傷をつけることがなかったドライバーです。
「私はそうなる前に、事故が見えるんです。」
父親のジェイソンはライリーが生まれてから発達障害について学んできました。
そして、いつも息子をサポートするのにベストを尽くしてきたといいます。
ライリーは北米では初めての発達障害の人たちが直面している感覚の問題を体験することができるシミュレータ「オーティズム・リアリティ・エクスペリエンス」を体験しました。
英国の企業によって開発されたもので、異常な聴覚や視覚変化を体験することができます。
発達障害の啓蒙活動を行っているライリーのいとこのシェインがもってきたものです。
発達障害のライリーはこのシミュレーター内の問題を指定時間内に何度もクリアすることができましたが、他には指定時間でクリアできる人はいませんでした。
感覚の問題から生じる困難があるためです。
「このシミュレータで、発達障害の人がどんな困難をかかえているのかがわかったはずです。」
そうシェインは言います。
ライリーの父親のジェイソンも試してみました。
「私もわかっていなかったことが、わかりました。
父親として、息子に最善を尽くしてきたと思っていても、正しく理解ができていなかったようです。」
19歳のライリーは、ポルシェGT3RSの運転をしたときには、現在のレースで乗っているマイクラよりも扱いが簡単だと言います。
それは、いろいろな情報が運転していて伝わってくるからだと言います。
「息子の脳は情報を求めているんです。
信じられないほどの速さで息子は処理をするんです。」
ライリーはあるき始めた頃から、車でレースをしていました。
幼い頃にはミニカーで、少し大きくなるとゴーカートを運転しました。
「車輪があるものであれば、何でも動かしたくなります。
息子はレースのために生まれてきたようです。」
(出典・画像:カナダTHE STAR)
こうして小さな頃からの大好きなことで、夢を実現して本当に素晴らしくうらやましく思います。
親が理解し、そして手伝ってきたことが大きいと思います。そうありたいですね。
自閉症の女の子はまわりに合わせて無理をしていた
(チャーリー)