- ソーシャル・センサー・サーフェイスは、自閉症児の体の動きに影響を与えるか?
- この技術を使った感覚体験は、子どもたちにどんな効果をもたらすのか?
- ソーシャル・センサー・サーフェイスを通じて、自閉症児はどのように他者との関わり方を学ぶのか?
自閉症のある子どもは、まわりの世界とのやりとりに困難が伴います。
ミシガン大学の研究者たちが、その困難を乗り越えるのに役に立つ新しい技術開発を進めています。
スクリーンに触ると、色や形がかわります。
「ソーシャル・センサー・サーフェイス」と名付けられたこの技術は、自分のまわりの世界とのやりとりの方法を教えるものです。
「この技術開発は、難しい現実の世界に飛び込まなくても、可能なかぎり、感覚機能に作用する技術です。これで、他の人との関わりをもつための方法を学ぶことができます。」
と研究者のシーンは言います。
一緒に研究を行うキッチェソンの話では、実際に効果があるのかの検証もはじまりました。
このスクリーンを触ることによって、子どもたちの体の動きがよくなるのかどうかです。
字を書くこと、ボタンを締めることなど自閉症児に難しい動作などです。
「私たちは、体の動きについても効果があるのか確かめています。というのも、自閉症児はあまり体を動かさないのです。その結果、年をとるに連れて座ってばかりになってしまいます。」
シーンが言います。
「ソーシャル・センサー・サーフェイスでの感覚体験は、子どもたちに安らぎと自信を与えます。そして子どもたちは、まわりとのやりとりの困難さについて、ゆっくりですが克服していこうと歩みはじめていきます。」
(出典・画像:米ミシガンラジオ)
板のような固いタッチパネルではなく、やわらかくて、もっと自由な形のスクリーンにできる布を使うことで、子どもにとって触りやすく、押したりしやすく、そして面白いものとなっています。
そんな新しいインタフェースと、反応が面白い映像効果を特徴とした技術です。
人とのやりとりを学べる技術の開発も進んでいます。
人とのやりとりを学べる・発達を支援するゲーム
(チャーリー)