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発達障害の私はカリカリしたものが食べれない、服のタグも大嫌い

time 2018/04/24

この記事を読むのに必要な時間は約 7 分です。

発達障害の私はカリカリしたものが食べれない、服のタグも大嫌い
  • カリカリしたものを食べることができない理由は何か?
  • 人混みの中に行けない理由は何か?
  • 発達障害の人が感じる不安や苦しみはどのようなものか?

ビッキー・ホワイティングは、カリカリしたものを食べることができません。
また、服についているタグも涙をながすほど嫌いなものです。
人混みの多いショッピングセンターに行くこともできません。
ビッキーは大きくなると、自分はおかしいのではないかと思いました。
17歳の時から発達障害であることを疑いましたが、きちんと診断されたのはそれから8年も後になりました。
26歳になって、発達障害の経験を人に話しはじめました。
「子どもの頃のことはあまり憶えていませんが、小学生の頃友だちが一人いたので、お母さんは私を発達障害とは考えていなかったようです。
小学校の頃の成績はあまり良くありませんでした。
私は家に帰ってくると、すべての自分の引き出しの中をチェックして、ずっと見ていたそうです。
私は決まったことをするのが好きです。
決まったようにできないと、私は強いストレスを感じます。パニックになりそうです。
私はカリカリした食べ物が嫌いです。
シリアルのようなものを食べることはできません、けれど氷はかじりたくなります。
氷は落ち着きます。
私は怒り出してしまって、悲鳴をあげてしまうことがあります。
着ている服が嫌なものであれば、すぐに脱いで、私は泣いてしまいます。
感情の浮き沈みが激しいこともあります。
学校では4人くらいまでの人とはつきあえましたが、それ以上は無理でした。」
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ビッキーが17歳の頃に病院に行っても、おかしなところはないと診断をされました。
「医師は私に質問をしました。
友だちがいますか?人とやりとりができますか?
私は、はい、と答えました。
友だちが何人いるのか、まわりの人とどうやりとりをしているのか、そのような質問はありませんでした。
私は、自分が苦手なもののリストを見せました。
カリカリした食べ物、服についているタグなどについて書いてあります。
それを見せれば、私が何か問題をかかえていることを医師が理解できるものと思ったからです。
すると、疑いがある、とは言われました。」
ビッキーは、最終的には別の医師から発達障害と診断をされました。
そのことは鮮明に憶えています。
「おかしな気持ちでした。
私は自分が発達障害であることがわかっていたので、そう診断されることを祈っていたんです。
実際にそう診断をされてうれしく思いました。
安らぎを感じました。
これまで、おかしなところはないと医師に言われ続けてきて、それは違うとずっと思っていました。
やっとはっきり診断をされたことで、乗り越えるものがわかり、乗り越えることができます。」
ビッキーは、日常生活で大きな問題をかかえながらも、自分の目標を持って生きてきました。
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今は、自分と同じように発達障害である、アスペルガー症候群のリアムと結婚しました。
リアムはゲームデザインを学んでいます。
ビッキーは、ボルトン大学で心理学を学び、発達障害についての論文を書いているところです。
しかし、学びにおいても困難がありました。
「私は入学した頃に、失読症と診断をされました、その後に発達障害と診断をされました。
大学の講義では、たくさんの人が教室にいるのでとても怖かったです。
人よりも、何をするにも時間がかかってしまうので、講義についていくだけで大変でした。
しかし、発達障害の人を支援する専門家がいてサポートしてくれたので助かりました。」
ビッキーは、発達障害の人が不安を感じているときに、その姿が不親切や無礼であるかのように思われてしまうことがあるため、そうした誤解をしないでほしいと願っています。
「私がとっている行動と、それを見た人の解釈が大きく異なっているのです。
そのために問題が起きてしまうのです。」
そしてパニック状態になっている発達障害のひとを見ても、親切にしてほしいと訴えます。
「多くの人が、特に発達障害の子どもの場合には、いたずらで悪さをしているのだと思うのです。
発達障害であることを考えないのです。
また発達障害の人がパニックを起こすと、周りの人はおかしな目でずっと見ています。
パニックを起こしている人は、そんなふうには見てほしくないと思っているのです。
多くの人に受け入れてほしいと願っています。
発達障害の人は発達障害とともに生きています。
他の人からは奇妙と思われていても、発達障害とともに生きているのです。
私もそうです。」
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ビッキーとリアム、どちらも発達障害である二人のカップルは、人混みの中に入っていくことについて異なる考えを持っています。
ビッキーは人混みに耐えられません。
リアムは人混みに入ることにメリットがあるといいます。
「私は人に囲まれてしまうのが好きです。
人混みの中では、自分の名前など知られずにそれができます。
群衆の一部となって、すべての人々と同じになって、自分自身が隠れてしまいます。
私はずっと隠れている気がしますが、人混みの中では隠れる必要がなくなるんです。」
ビッキーは発達障害についてのこれまでの自分の経験が誰かに役立つことを願っていて、発達障害についての質問を歓迎しています。
「理解ができていなければ、質問してください。
多くの人が誤解しています。
私たち、発達障害の人はおかしな人ではありません。
私は質問を待っています。」
リアムはこう付け加えます。
「私が、何か変わったことをしても、その全てがアスペルガーだから、発達障害だからというわけではありません。
私が発達障害であることは事実ですが、それが私の全てを定義するものではないのです。
私は同じように人間です。発達障害が関わらないところもあるのです。」
(出典:英Manchester Evening News)(画像:Pixbay
「発達障害」
そのタグは適切な支援、違うことについての理由や説明、理解のためにあると思います。
誤解や偏見、非難や攻撃のためには用いてほしくありません。
発達障害の女の子は理解されていないと訴える

(チャーリー)

 


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