- 夜中に目を覚ましてしまう大きな理由は何か?
- 家族はどのようにして安全な環境を作るために努力しているのか?
- 新しい安全なベッドが家族にどのような良い影響を与えているのか?
新しいベッドのおかげで、発達障害の女の子、バネッサ・プールの家族全員が安心できるようになりました。
9歳のバネッサはダウン症で発達障害です。
話すことはほとんどできませんでしたが、簡単な言葉はわかるようになってきたところです。
そして、とても遊びたい盛りのエネルギッシュな女の子です。
夜に目を覚ましたときは、特にエネルギッシュになってしまいます。
医師の助手でもある母親のケリー・プールはこう言います。
「夜9時になると薬を飲んで眠りにつきますが、午前2時から3時には目を覚まして遊びだします。
そしてずっと起きています。」
ありあまったエネルギーでバネッサが歩きだしてしまうと、危険なことになります。
家族は、夜中にどこかに行ってしまうことを防ぐために、家のドアには鍵をつけています。
しかし、バネッサが部屋の中で大騒ぎをするために家族みんなも目を覚ましてしまいます。
数年の間、母親のケリーと父親のジェフは、バネッサがどこかに行ってしまわないようにベッドのまわりに囲いを作りました。
しかし、バネッサが大きくなると囲いの中に入れるために持ち上げることが困難になりました。
一ヶ月前に非営利団体からの助成を受けて、特別支援が必要な子どもたちのために作られた安全ベッドを購入する事ができました。
生活は大きく良い方向に変わりました。
その安全ベッドはおしゃれなテントに囲まれていて、夜中にバネッサが目を覚ましてもどこかに行ってしまうことはできません。
「バネッサも新しいベッドが大好きです。
夜中に目を覚ましても、ベッドの中で遊んでいます。」
そう母親のケリーは言います。
他の家族たちもこの安全ベッドが気にいってます。
バネッサが怪我をする心配もなく、安心してずっと眠れるようになったからです。
バネッサには、3人の姉と1人の妹がいます。
バネッサは姉妹の部屋か両親の部屋で場所を見つけて眠りにつきますが、夜中に起きてはおもちゃを投げたりするので家族たちは眠ることができませんでした。
しかし、ファスナーとマジックテープで囲まれた新しい安全なベッドが家族全員の問題を解決してくれたのです。
「この新しい安全なベッドのおかげで、世界が変わったようです。」
そう母親のケリーは言います。
ケリーは約2年間、新しいベッドを探していました。
しかし、最初に見つけたものは約3万ドル(約3百万円)もし、あまりにも高価なものばかりであったために購入することが困難でした。
しかし、バネッサの家族たちと同じ問題を抱えていた、ピッツバークに住む母親のローズ・モリスがデザインした安全ベッドを見つけて、購入することができました。
ローズの息子、アブラハムは発達障害のために夜中に眠ることができませんでした。
そのため、ローズはまゆのような包み込むベッドを作ってみると、息子のアブラハムが寝てくれたのです。
そうして、この安全ベッドが生まれました。
バネッサはベッドの中では落ち着いています。
ケリーたちは、バネッサのこの安全ベッドを購入するための費用の問題がありました。
この安全ベッドは、他のものに比べれば大幅に安いものですが、5人の子どもをかかえてバネッサにかかっている医療費などから、購入は簡単ではありませんでしたが支援団体からの助成によって可能となりました。
支援団体のエミリー・パスは、発達障害のエミリーを亡くしたジェニファーが作ったものです。
「娘を亡くしたことはとても悲しいことでしたが、今は美しい思い出となっています。
そしてこの思い出を紡いでいくのに一番よい方法が、こうして支援を行っていくことだったんです。」
そうジェニファーは言います。バネッサの家族とベッドについてこう言います。
「素晴らしい家族です。みんなが愛情をもってお互いを支えています。
バネッサには多くの支援が必要となりますが、とても愛されています。
このベッドはバネッサたちが幸せになれるだけでなく、他の家族たちにもよいものとなるはずです。」
バネッサの母親のケリーはこの新しいベッドと助成を受け取れたことにとても感謝しています。
(出典・画像:米Wausau Daily Herald)
うちの子も小さなころからずっと、眠れなかったり、夜中に起き出します。
小さなころは歩きまわったりして心配でしたが、大きくなると起きてもふとんのところにいてくれるようになり、心配はずいぶん減りました。
なるべく眠るようにしてきたので、まあ眠れています。
しかし眠ってくれないのは、発達障害の子をもつ家庭にはよくある、深刻な問題です。
発達障害の程度と睡眠時間の少なさとの関係
(チャーリー)