- 発達障害を持つ兄弟でどのように支え合いながら生活しているのか?
- 発達障害者が働く環境において、どのようなサポートが必要なのか?
- 発達障害のある人に対して周囲の理解を得るためにどのような説明が効果的か?
兄の28歳のラッセルと27歳のレミック・ワドワースの二人は発達障害です。
子どものころは人とのやりとりに困っていたので、しばしば厳しい状況のなかでお互いをサポートしてきました。
今も、二人は仕事をしているなかでお互いに支え合っています。
弟のレミックは最初にした仕事を忘れません。
兄のラッセルと一緒にコーヒーショップで働きました。
「兄さんはいつも、僕のうしろにいてくれて、私が飲み物を置いている間お客さんに話しかけてくれていたね。」
そうレミックは兄のラッセルに話します。
ラッセルはカフェではリーダーの仕事をしていました。
そのカフェで働いている人のほぼ全員が発達障害でした。
ラッセルはそのカフェで働いていた、人と話すのが苦手だった人を思い出します。
「彼はいつも機嫌の悪そうな面をしてました。
しかし、それは本当にいつもそうした顔なんです。
あるとき、お客さんが怒ってしまいました。」
そのときラッセルは、お客さんにここで働いている人たちは発達障害であることを説明しました。
「説明が終わるとそのことを知らなかったお客さんは、泣き出してしまいました。」
ラッセルも、いつも緊張をしていて、話すことは簡単ではなかったと言います。
レミックは弟の自分が一緒に働いていたのをどう思っていたのかを、兄のラッセルにたずねます。
「僕はいつもレミックを守りたかった。」
レミックはこう感謝します。
「ラッセルが兄であることに感謝しています。
僕はラッセルがいなかったら、どうなってしまうかわかりません。」
レミックは一人になることを恐れます。
「僕もうれしいです。
二人の兄弟でいろいろなことを一緒にするのは、とてもうれしいものです。」
そう兄のラッセルも言いました。
(出典・画像:米npr)
ずっとずっと支え合いながら、そして自立していけるように。
いつまでも仲良くして頂きたいと願います。
(チャーリー)