- 1. 自閉症、発達障害、知的障害を持つ人がスポーツで自信を持つことはあり得るか?
- 2. 特別支援教育を受けている場合、どのような方法で成長や療育が促進される可能性があるか?
- 3. 親や家族が子どもの特性に合わせてどのような支援を提供することができるか?
ジェイク・バッキーは、ほとんど言葉を話すことはありません。
しかし、スポーツについてはとても自信をもっています。
18歳のジェイクは昨年、トライアスロンを完走しました。
今年はさらに上を目指しています。
両親のジュリーとジェームズは、息子が達成したことを心から喜んでいます。
それは、ジェイクが発達障害だからです。
ジェイクは、ほとんど話すこともありません。常に不安もかかえています。
しかし、1年の間がんばってここまで来たのです。
「息子は、信じられないほど頑張りました。
そして、もともと持っていたエネルギーが、後戻りをさせません。」
そう父親は言います。
息子のあり余ったエネルギーを発散させようと、両親は自分たちが好きだったトライアスロンを進めたのが始まりでした。
42歳の母親のジュリーは10年以上に渡ってトライアスロンに参加してきました。
約6年前から、43歳の父親のジェームズも一緒に参加しています。
夫婦で、これまでに数十のトライアスロンを完走してきました。
重度の発達障害の二人の息子に、トライアスロンで勝つようにトレーニングを行うことはとても難しいことですが、同世代の子たちに負けてはいません。
長男の21歳のクリスチャンも、全く話すことはありません。
2歳のときに発達障害と診断をされました。
弟のジェイクは3歳のときに発達障害と診断をされました。
数年前、夫婦はジェイクが興味をもつか試したくて、いくつかのマラソン大会に参加してみました。
「最初は、5kmをジェイクが走れるか試しに参加してみました。
しかし、簡単ではありませんでした。
たびたびコースから外れて、動かなくなり、走りませんでした。」
特別支援教育を受けているジェイクは、療育の一つとしてプールを楽しんでいました。
そして、昨年からはYMCAの教室にも参加して泳ぐようになりました。
今は、両親と変わらないほどの速さで泳ぎます。
そして、昨年の夏からはトライアスロンのクラブ、3ディシプリン・レーシングにも入りました。
このクラブは、脳性麻痺の娘をもつ父親のリックが経営しています。
「数年前にリックと会話をしたことで、友情と信頼が芽生えました。
自分たちでクラブを作るよりも、リックのところに入れようと思ったんです。
リックと私の夫のジェームズの二人の父親の結束は、
子どもたちと一緒に取組む喜びから、生まれています。」
そうジェイクの母親のジュリーは言います。
ジェイクの両親は、はじめにトライアスロンの主催者にジェイクは参加することができるかをたずねました。
「受け入れてくれたんです。
ジェイコブが、予測していなかった行動をとる可能性があるにもかかわらないのに。」
最初は、父親は心配をしていました。
レースが行えるかというまえに、息子の安全が心配だったためです。
「プールではないところで、息子が泳げるかとても不安でした。」
出場するトライアスロンの競技会では、二人が一組になって、250メートルを泳ぎ、約10kmを自転車で走り、1.6kmを走ります。
ジェイクは父親と一緒に泳ぎ、走ります。自転車は二人乗り用のものを使用します。
「息子は、大好きになりました。
とても興奮して、一緒になって走ります。」
そう父親は言います。
今年の大会では、ジェイク親子はこの大会の大使役になっています。
能力にかかわらず、誰もがたくさんの人たちがトライアスロンに参加できることを伝えます。
ジェイクは発達障害であるだけでなく、母親と同様に1型糖尿病です。
母親のジュリーはこう言います。
「息子は血糖値が低いときでも、口で伝えることはありません。
心配はありますが、これまでのトライアスロンへの参加には影響はありませんでした。
私たちは1型糖尿病、そして発達障害をともに生きています。
みんな、それぞれ異なる闘いをしているはずです。
私たち夫婦の目標は、他の親たちの応援になることです。」
(出典・画像:米THE MONROE NEWS)
親子で、家族みんなで、一緒にできることがあると最高ですよね。
特別支援学校へのバスの時間に遅れそうになってしまって、久しぶりにうちの子と家からダッシュしました。
昔だったら、こんなに長い距離だったら嫌がったはずですが、にこにこ笑いながら手を繋いでずっと走ってくれました。
慌てた時間でしたが、とても楽しい時間でした。
発達障害の子と視覚障害の父が補い合い走る
(チャーリー)