- 遅く話すようになった息子への喜びを父親はどのように表現しているのか?
- マークとノアの関係はどのように変化してきたのか?
- 父親のマークは他の親たちにどのようなアドバイスをしているのか?
何週間も話すことがなかったりする息子が口を開いたときは、いつもシャンパンを開けて喜びたいくらいうれしい、と父親は語ります。
31歳のマーク・レイクは息子のノアが生後18ヶ月のときに名前を呼んでも何も反応しないことに気づきました。
その後、ノアは自閉症スペクトラム障害と診断をされました。
父親のマークは今、他の親たちにも気になったら子どもを診てもらうことを勧めています。
「発達障害は深刻な影響をあたえるものです。
そのために、息子は話すことに困難をかかえ、注意をひくことも簡単ではありません。
そして息子は自分がしてほしいこと、ほしいものを伝える方法がわからないために、かんしゃくを起こすこともあります。」
「数週間も息子は話さないこともあります。
なので、何かを話したときには、シャンパンを開けて祝いたい気分になります。
涙が出てきます。
数週間前、息子は私といっしょにサッカーボールで遊びました。
そんなふうに遊んだのは初めてのことでした。
そして、私と話をしてくれたんです。
もう、そのときはシャンペンを開けたかったですよ。」
「息子は週に一時間、言語療法を行っているのですが、私が離れると何も話さなくなってしまいます。
私は発達障害について、これまで何も知りませんでした。
それまで、家族にも発達障害の人はいませんでした。
誰かが発達障害であっても、見た目ではわからないこともあるでしょう。
障害のある人というと、多くの人が身体障害について思いますが、発達障害について思う人は多くないかもしれません。」
父親のマークは、親たちに気になったらできるだけ早く対応することを勧めています。
「療育などを行うには早ければ早いほどいいと考える理論があるからです。
私は他の親たちに伝えたいです。
自分の直感を信じて、発達障害の可能性があると思ったら、すぐに子どもを専門の機関に連れて診てもらってください。
私のアドバイスをすぐに受け入れることができる親もいれば、簡単にはそうできない親もいます。
実際、私も他の親たちにアドバイスをしているものの、自分の息子に変なレッテルを貼りたくもありません。
そして発達障害の子どもたちは、みんながそれぞれ違います。
あきらめたりしないでください。
うれしくなることもたくさんあります。
子どもを愛してください。」
父親のマークは、マラソンに参加し英国自閉症協会への募金活動も手伝います。
(出典・画像:英Mirror)
うちの子どもも、歩き始めるのも遅く、指差しもなく、声がけしても反応がありませんでした。
2歳くらいのときに診てもらいましたが、「まだ2歳なので何とも言えません。様子を見ましょう。」でした。
きちんと発達障害の診断をされたのは、5歳を過ぎたくらいだったと思います。
なので、できるだけ「早期」と思って親だけがあせっても難しいかもしれません。
実際、少し大きくなって発達障害がただの心配だった。となる子も少なくないと思いますし。
親としては「早期」に対応ができたかは結果論にしかすぎません。
いつからでも、必要となれば一緒に笑顔で取り組んでいこうという気持ちのほうがはるかに重要だと思います。
音楽が生んだ発達障害の子とのうれしい機会
(チャーリー)