- 発達障害を持つ人が自立した大人になることはできるのか?
- 発達障害を持つ人が夢を追い求めることは可能なのか?
- 発達障害を持つ人が音楽などの才能を伸ばすことができるのか?
15年前、母親のニッキー・フレイは4歳の息子のリアムは発達障害のために自立した大人になることはできないだろうと言われました。
しかし、ずっとそのことを息子のリアムには言いませんでした。
19歳になったリアムは、家から出かけてビクトリア大学で音楽を学んでいます。
リアムは、予測に反して大学に行き音楽を学んでいるのです。
発達障害は、夢をあきらめさせるものになりませんでした。
リアムは数学的に音楽を分析をしたり、ずっと音楽が大好きでした。
「新しい音楽には、数学的な要素が隠されているんです。」
リアムはそう言います。
家ではドビュッシーの曲を演奏します。
演奏を終えると、家族に曲がどのように周波数と関係しているのか、音符と音符の間の周波数の違いを説明します。
「私は発達障害とともに生きているんです。」
リアムは5歳でかけ算をマスターしました。その頃は大きな音や触られることが我慢できませんでした。
リアムが発達障害と診断をされ、自立した大人になることはできないと言われたことを、母親のニッキーがリアムに話しました。
「息子のリアムは、そのときとても動揺していました。
しかし、今となっては関係がありません。」
リアムは、これまでに長い道のりを歩んできました。
子どもの頃は、決まっているようにしないとパニックを起こすこともよくありました。
しかし、今のリアムは決まっていない、未知のことに立ち向かいます。
不安がたくさんあるときには、準備をします。
今でもリアムは人がたくさんいるところでは、パニックになることもありますが、自分の人生を歩む準備は整っています。
「未知なことばかりです。
とても苦手です。
しかし、うまくいけば、うまくいきます。」
一方で、発達障害があるからこそ、真面目に熱心に音楽に取り組めると言います。
「この状態があるからこそ、私は自分の殻を破ることができました。」
11歳で、リアムはピアノが大好きになりました。
クラッシックを聴き、ベートーベンに大きな影響を受け、作曲も行いました。
ずっと、音楽が大好きです。
「どうして好きなのか自分でも全くわかりません。
そう決められていたのでしょう。」
リアムが大きくなると、苦手な学校ではなく、家で音楽を学ぶようになりました。
母親のニッキーには教師の経験があり、リアムだけでなく他の息子も発達障害だったからです。
「私の息子たちは、自分たちには障害があると言うことがありましたが、私は障害ではないと言っていました。
障害ではないんです。周りが障害にしているんです。」
そうニッキーは言います。
自宅でリアムに音楽を教え始めると、すぐにニッキーが教えられる範囲を超えてしまい、音楽の先生に来てもらうようになったそうです。
「私は今、息子を心から誇りに思っています。」
(出典・画像:ニュージーランドstuff)
発達障害と診断をされたって、それで将来が明るくないと決まるものではありません。
理解をして、何よりも夢をもって進めれば、そんなことは全くないと教えてくれています。
発達障害の人の方が合理的な判断ができる
(チャーリー)