- 音楽は発達障害の子どもの言葉の発達にどのような影響を与えるのか?
- 発達障害の子どもにどのような教育方法が効果的なのか?
- 音楽を用いた特別支援教育の具体的な取り組みはどんなものか?
先生のメアリー・ゼマが歌ってからこう言います。
「はい、みんなで音楽をしましょう。」
みんなの前でアコースティック・ギターを、生徒の小さな手が弾きます。
数分後には、発達障害の子どもたちみんなが、小さなドラムをたたきながら、歌をうたっています。
この一週間に渡って、メアリーは5つの小学校で、特別支援音楽授業を行ってきました。
メアリーは小学校そして高校で29年間、音楽の教師でした。その後の3年間は、特別支援を必要とする生徒に音楽を教えています。
複数の学校で、メアリーは音楽を通じて、自閉症スペクトラム障害の生徒たちの言葉の発達を支援しています。
「生徒たちは、音楽にすごく反応してくれるんです。
生徒たちが、発達していく姿をみるのは本当にうれしいことです。」
メアリーは、言葉と歌うことに関連する脳の機能に興味をもって、発達障害の子どもたちへの音楽教育プログラムを考えはじめたといいます。
「私は勉強をしました。そして、実践しようと思ったんです。
子どもたちは音楽が好きです。
音楽を通じて、言葉を口にするのはとても自然なことなので。」
訪問する学校の教師たちと連携をして、メアリーはその週に学校で学んでいる言葉の音にあわせた、音楽の授業を行います。
たとえば、母音の「オ」を使う言葉を子どもたちが学んでいるのであれば、子どもたちと歌うときには、「ドッグ」「クロック」などの言葉を歌に入れています。
授業の終わりには、生徒たちにマイクを渡して少しお話をしてもらったりします。
生徒たちは好きなように話したり、歌ったりします。
「メアリーの授業は魔法みたいです。
メアリーの音楽の授業の生徒たちは、みんなが笑顔で歌って、ドラムをたたいて、踊ったりしています。」
学区内で、音楽芸術活動を担当するジャクリーン・フランシスコはそう語ります。
「親たちのために、生徒たちが歌って、踊るコンサートも行ったんです。みんなが驚いていました。」
この地域では、毎年4月の自閉症啓発デーにあわせて、メアリーと音楽の教師たちが協力をして、発達障害の生徒たちによるコンサートを開催しています。
友情や多様性などをテーマにした楽曲を組み合わせて演奏します。
小さなこどもたちも、打楽器をたたいて参加します。
(出典・画像:米South Coast TODAY)
うちの子が通った発達支援センターや、通っている特別支援学校でも、よく音楽を使っていました。
うちの子は話したりすることはできませんが、気分が乗ってきたときには音楽にあわせて、体を左右に動かしてダンス?をしているのを見ると本当に嬉しくなります。
小さなころから、大きくなった今でも、それを見ると変わらず嬉しいものです。
先生方にも本当に感謝をする瞬間です。
発達障害の人とそうでない人を結ぶ電子音楽
(チャーリー)