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駅や電車は発達障害の人が社会性を学ぶのに素晴らしい機会になる

time 2018/01/29

この記事を読むのに必要な時間は約 6 分です。

駅や電車は発達障害の人が社会性を学ぶのに素晴らしい機会になる
  • 電車が大好きな子どもがいる場合、どのような療育方法が効果的か?
  • 発達障害などをもつ子どもが電車に魅力を感じる理由は何か?
  • 発達障害をもつ子どもが電車に夢中になることが、成長や社会的スキルにどのような影響を与えるか?

ジェームス・リチャートは電車が大好きです。

この発達障害の4歳の少年は、いつもはおもちゃの電車を連結させてリビングルームの床を走らせて、ずっと遊んでいます。
本物の電車が入ってくると、警笛の音がすると耳を覆いながら声をあげます。

「ママ、見て!電車が来た!」

ジェームスはおもちゃの電車を手に持って大声をあげています。

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発達障害のジェームスが、電車の車両やその動き、正確なスケジュールでの運行に夢中になれたのは、鉄道会社のサンレイルの支援イベントによるものです。

ジェームズは青い車掌の帽子と、名誉車掌と書かれたTシャツを着て、電車に乗り込みました。

「乗客の皆さま、こんにちは。
次はレイク・メアリー駅に止まります。」

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自閉症スペクトラム障害などの発達障害の人は、まわりの人とのやりとりに問題をかかえます。

米国では68人の子どものうち一人は何らかの発達障害があると推定されています。
米フロリダ州では、5万人以上の子どもたちが障害をもっています。

発達障害の人たちは、決められたことを繰り返し行う、こだわりをもつことがあります。
そのために、回る車輪、たくさんの車両が連結された列車、定刻通りに駅に到着する、そのような予測可能なパターンがある電車に魅力を感じるのです。

そのような電車は、良い療育方法になる可能性があります。
まわりの人とのコミュニケーションスキルの発達を助けるのです。

例えば、ニューヨーク交通博物館では数年前から、発達障害の子のための放課後プログラムであるサブウェイ・スロースを行い、子どもたちの社会的スキルを発達させました。特別支援教育の教師と、音声言語学者たちによる指導で、子どもたちは地下鉄の駅の中で、地下鉄について学びます。

ニューヨーク市の自閉症科学財団のチーフ・サイエンス・オフィサーのアリシア・ハラデイはこう言います。

「私たちは発達障害の人、特に少年が電車に夢中になっているのを見てきました。
子どもたちは、自分のスケジュールに固執します。
しかし、電車が自分を自分のスケジュールから離れさせ、私たちと一緒のスケジュールに戻してくれるのです。
発達障害の人もこれだと嫌がりません。」

駅に行ったり電車に乗ったりすることは、発達障害の人が他の人と社会的に関わることができる素晴らしい方法だと言います。

アリシアは、ジェームスの両親がジェームスの電車好きを応援していることを讃えます。

「人とのつながりが多くできます。
たくさんの人たちにこんにちは、と言えています。
素晴らしい機会になっています。」

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ジェームスが発達障害と診断をされた頃は、建設現場と大型機械が大好きになっていました。

父親のパトリックは、大きなダンプトラックやクレーン、ショベルカーを、毎日見に連れて行きました。
昨年から、ジェームスは電車が大好きになりました。

スマホやパソコンで電車の画像を見て、週に3回は駅に行きます。
通勤電車が走っていくのを見せて、息子の発達を助けます。

父親のパトリックはこう言います。

「息子のジェームスは、ひどくストレスをかかえていました。
しかし電車に乗って、まわりにいる人を見るだけで落ち着くようになります。」

母親のキャットは、電車のおかげで息子が他の人の目を見ることができるようになったと言います。

「息子は、電車の近くにいると本当に幸せになっています。」

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セントラル・フロリダ大学の発達障害研究センター長のテリー・デイリーは、発達障害の子をもつ家族は、電車でも何でも、子どもが大好きになっているものをうまく使ってほしいと言います。

それは、他の人とのつながりの橋渡しになってくれることがあるためです。

「子どもの大好きなものを、応援するのは良いことです。
例えば、鉄道模型クラブに一緒に入ってみたりすることです。」

ジェームスの母親の親友である、キャリー・プロウディットが、鉄道会社のサンレイルの社員と一緒に企画して、ジェームスにこのような素晴らしい機会をプレゼントしました。

ジェームスが車掌の仕事を終えて、ウィンターバーグ駅で降りるとサンレイル社の役員のニコラ・リコリが挨拶に出迎えてくれました。

ニコラは他の子どもとも一緒になって、このような機会を今後も作っていきたいと話しました。

ジェームスの父親のパトリックはこう語ります。

「息子のジェームスは電車のそばにいると、本当に幸せそうです。
私はそのために、何でもするつもりです。」
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(出典・画像:米Orlando Sentinel

車掌さん体験。

それはとても楽しくて、うれしい機会になったでしょう。

電車が特に好きではない私でも、好きな乗り物の中で、たくさんの方の笑顔見れたらと思うと、それは間違いないと思います。
好きなものを見つけたら、一緒になって応援したいですね。

発達障害の子どもたちが地下鉄で学んで成長

(チャーリー)


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