- ダンシング・ドラム・ワークショップはどんな効果があるのか?
- 発達障害の子どもたちに音楽がどのように役立つのか?
- 参加者や親たちはこのワークショップでどんな変化を感じているのか?
子どもと親たちのうれしい声、笑い声とジャンベドラムを叩く音でYMCAの教室がいっぱいになっています。
エイミー・セガは5歳から19歳までの他の15人の子どもたちと一緒にいすに座っていました。
インストラクターのスティーブ・キャンベルの指導を受けて、子どもの一人が立ち上がり、みんなの中心に立って飛び跳ねて、ドラムのビートにあわせてリズミカルに踊ります。
後ろにいる親たちも、子どもが踊るたびに、大きな拍手を送ります。
YMCAのディレクターのエイミーは、とても楽しいと語ります。
「親も子どももうれしくなって興奮しています。
どんなに楽しんでいるかを見て、ドラムにあわせて踊る姿もみれば、子どもたちの性格もつかめます。」
45分間のこのダンス・ドラム・ワークショップは発達障害、自閉症スペクトラム障害の子どもたちのために週末に行われたものです。
「ダンシング・ドラム」を始めた、スティーブ・キャンベルがワークショップの指導にあたりました。
「ダンシング・ドラム」はドラムを使って、音楽、チームワーク、リスニング、協力、責任などさまざまなライフスキルを子どもたちに教えている教育支援組織です。
「音楽は、子どもたちに大きく役立ちます。
そしてこれは、安全に発達障害の子が発達障害の子を助けることができる機会になっています。」
YMCAのエイミーはそう言います。
8歳のボディと7歳のラムゼイの母親であるカテリン・キャッスルベリーはこの重要性を理解しています。
二人の息子はどちらも発達障害です。
「子どもたちをこのような機会に連れてきても、参加しないこともあります。
しかし、今回は二人とも参加をして、みんなと一緒になっているように感じて喜んでいました。」
ジャンベドラムは西アフリカ生まれのドラムです。
「ジャンベ」は、「誰もが平和に集まる」という意味の言葉が由来となっています。
ヤギの皮をロープで引っ張って付けてある木製の楽器です。
2つの異なる音をだすことができます。
真ん中をたたくと低い音、ふちをたたくと高い音がでます。
ダンシング・ドラムを始めた、スティーブはこう言います。
「楽譜を読めたりしなくても、ジャンベでは2つの音で音楽になります。
発達障害の子どもたちは、ドラムで話します。
これまでに一度も出せなかった声を与えてくれるのです。
発達障害の子どもたちは、声の代わりに音楽でコミュニケーションすることを学びます。
発達障害の子どもたちにとって単純なこのドラムは、楽器演奏の難しさ、うまく演奏しようとするプレッシャーなどがありません。
ジャンベドラムは、他の人たちと一緒に楽しく体験を共有し、コミュニケーションの道具となります。
発達障害の子どもたちは、一緒にドラムをたたいて、一緒に音を聞くだけでなく、一緒でいることを感じることができます。」
ミシェル・ロベリーは、ほとんど毎日、19歳のチャージ、7歳のマックス、6歳のエリザベスを朝起こすのに苦労しています。
しかし、ダンス・ドラム・ワークショップに参加する日は違います。
「子どもたちは、起きる時間だと言って飛び起きました。
子どもたちは、本当に興奮してしまって、参加することが待ちきれませんでした。」
19歳のチャージはこう言います。
「本当に楽しいからです。
夢中になってしまいます。」
多くの参加者にとって、社会になじめるようになること、それが大きな目的になっています。
シャーリーン・ハグヘスは、6歳の娘のシャイアは、他の子どもたちと一緒に過ごすことができないと言います。
「シャイアが、他の子どもたちを避けてしまうのです。」
しかし、ダンシング・ドラム・ワークショップでは、他の子どもたちとやりとりをして、楽しい時間を過ごすことができています。
「みんなが同じ状況にあるからでしょう。
また、親たちにとっても、お互いに話せて、お互いに励まし合える、支援団体のようなものです。」
このような声が、ダンシング・ドラムを始めたスティーブをますますやる気にさせます。
「親たちからの声を聞いて、ダンス・ドラム・ワークショップがどれほど意味のあるものかがわかると、ますますやる気がでます。
発達障害の子どもたちには、必要な教育支援が足りているとは思いません。
私は、そのような支援となることをできるだけ行いたいと考えています。」
(出典・画像:米nola)
楽しそうです。これはいいですね。
うちの子どもでも、何かをたたくとかはできますし、
はまるリズムがあれば、うれしいときにしてくれるお決まりのダンスもしてくれそうです。
特別支援が必要な子ども向けのバレエ教室
(チャーリー)