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発達障害の少年のコミュニケーションはドラゴンを描くことだった

time 2017/12/30

この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です。

発達障害の少年のコミュニケーションはドラゴンを描くことだった
  • 発達障害の子どもがイベントや集会に参加する方法はありますか?
  • 発達障害を持つ子どもが友だちを作るためにはどうすれば良いですか?
  • 子どもの特性を活かして社会に貢献する方法は何ですか?

サンティーノ・スタグリアノの家族は、米フィラデルフィアで開催されるママーズ・パレードを避けるために、その時期は遠くに出かけていた頃もありました。
サンティーノは発達障害です。人ごみが苦手です。
さらに騒がしい音で頭はいっぱいになってしまいます。
しかし、サンティーノの家族たちは変わりました。
フィラデルフィア・ママーズ・パレードへの参加準備が行われています。
ダウン症の子、発達障害の子たちがお互いに笑いながら、サンティーノの母親のリサがコスチュームを確かめています。
子どもたちはコスチュームに足を入れて、リサはチャックを上げて着るのを手伝います。
息子の発達障害のサンティーノや友だちも参加するドラゴンのコスチュームで、今度のママーズ・パレードに参加します。
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このサンティーノ・ドラゴンズはママーズ・パレードで初めての特別支援を必要とする人たちによるチームとなります。19人の子どもが参加しています。ジム・パッシオがキャプテンを努めます。
パレードでは、いじめをやっつける方法を披露していきます。
「このグループのコンセプト、誰でも受け入れるという考えに沿ったものです。」
ジムはそう言います。
現在、13歳のサンティーノは5歳のときに発達障害と診断をされました。
サンティーノは全く話すことがありませんでした。
「悪夢でした。」
そう母親のリサは言います。
しかし、サンティーノが学校に入ってからのほうが最悪だったと涙を流します。
同級生たちは、サンティーノのことを気味悪く思っていました。
ドラゴンの絵を描くことが大好きな幼さから、友だちを作ることもできないとリサには思えました。
「息子のサンティーノはいつもドラゴンの絵を描いています。それが、コミュニケーションの方法でもあるのです。」
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サンティーノは、シャツにドラゴンを描きました。
近所の人には知られる存在になっていました。
Facebookに、サンティーノのドラゴンのデザインを投稿すると、それが欲しいという声がありました。
サンティーノの起業家精神を目覚めさせました。
手作りのドラゴンを販売するようになりました。そして、利益を自閉症センターに寄付しました。
そうして、他の子どもたちを助けたいというサンティーノの願いは大きなものになっていったのです。
「ママーズ・パレードがなかったら、こんなことはできませんでした。
パレードのおかげで、みんなが盛り上がります。」
母親のリサはこう言います。
「発達障害の子どもたちは人ごみや騒音が嫌いなのに、自分たちが集まってうるさくなっています。
笑ってしまいます。
ママーズ・パレードに参加しても、こうして、まわりの騒音は耳に入らなくなって、大丈夫だと思います。」
18歳のジャスティーナ・ルシーノは、ドラゴンのスーツのフードに顔を隠してこう言います。
「初めてのコスプレです。興奮してきます。」
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ダウン症の14歳のジャスティーナはドラゴンの尾を見せながら、こう言います。
「私は友だちと一緒にいることが楽しいです。
このサンティーノ・ドラゴンズに入ってから、楽しいんです。」
子どもたちの多くは、友だちを作るために参加しています。
ジャスティーナも学校では、作るのが難しいと言います。
「多くの人たちが、私のことを理解してくれません。
ここにいる発達障害の人たちは、理解をしてくれます。」
サンティーノの父親のマリオはこう言います。
「特別支援が必要な子どもたちに、この取り組みが役に立っているのは本当に素晴らしいことです。
彼らは、ここでは受け入れられ、変人扱いされません。」
「変人」という言葉に、マリオは涙ぐみました。
息子のサンティーノが、学校ではそう呼ばれていたからです。
サンティーノ・ドラゴンズを率いてパレードするキャプテンのジムはこう言います。
「ドラゴンを攻撃する騎士なのか、小さなドラゴンなのか、あなたがどちらなのかは問題ではありません。
どちらであっても、考え方を少し変えれば、友だちになれるのです。」
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(出典・画像:米Courie Post
いつも描いているドラゴンが、現実世界でも活躍して、友だちもできていく。
最高に楽しいことだと思います。
好きなことにますます夢中になって、ご本人も、周りのたくさんの人もますます楽しく活躍して頂きたいですね。
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(チャーリー)


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