- 発達障害を持つ人が自身の才能を活かしてビジネスを成功させることは可能ですか?
- 教師が発達障害の生徒をより理解するためにできることは何ですか?
- 発達障害のある子供たちが学校で快適に過ごすための方法はどうすれば見つけられますか?
米オハイオ州のバトラーテック学校で学ぶ発達障害のニック・シマーは、起業家として未来を見据えています。
ニックは芸術の才能があります。
そして、発達障害の生徒がかかえる困難を先生が理解できるように、まんがに描くことを思いつきました
まんがによって、発達障害の人たちの状況を伝えて、特別支援が必要な学生たちへの授業を行いやすくします。
ニックが、そのまんがによる取り組みを発表すると、アイオワ大学の若手起業家コンテストで2位になり、起業のための賞金も受け取りました。
「この賞金は、ニックの未来に大きな影響を与えるものでしょう。
私たちもニックを手伝ってきたことを光栄に思います。」
ニックを支えている、講師のジェイク・クルーズがそう言います。
ニックは、特別支援教育を行っている先生たちを相手に、それぞれの生徒にあわせて日常生活を学べるまんがを描いて販売するビジネスを行うことを考えています。
ニックは必要とする先生とビデオ会議を行って、生徒の様子を教えてもらい、困難に対応するための方法を学べるまんがを描きます。
「ニックは、才能あるアーティストです。
それだけでなく、発達障害の当事者としてユニークな視点も持っています。
特別支援教育を必要としている学生たちが、どう感じているのか。
これまでの経験から、推測することができるのです。
ニックは、まんがを描いて発達障害の人がまわりの世界と関わっていくための戦略を示しているのです。」
ニックが発達障害の子が学校で快適に過ごすことができるように、先生たちが行える方法を教えるまんがを見せてくれます。
そのまんがでは、生徒はヘッドフォンをつけて、出入り口のそばに座ることが、発達障害の子は不安を減らすことができることを教えています。
「私がこうして、まんがを描くことで、発達障害の人のストレスを減らし、発達障害の人を理解することも助けます。
こうして描くことは、発達障害である私自身にも役立っています。
これまでできなかったことが、まんがを描くことで、できるようになってきました。
私は、人の助けになることをしたいと願っています。
今は満足しています。
こうして取組むことで、発達障害やその他の障害があってもビジネスができることも示せます。
私は発達障害の当事者として、たくさんの人たちの役に立てます。」
ニックを支えてきたジェイクはこう言います。
「ニックをすごいと特に思ったことは、自分で起業コンテストに何度も応募し続けたことです。
すばらしい勇気も持っているのです。
コンテストの審査員たちは、ニックがどれほど人の役に立ちたいのか、その情熱に動かされたのだと思います。」
(出典・画像:米JOURNAL-NEWS)
持っているものを活かして人の役にたつ。そしてそれが大好き。
本当にすばらしいことだと思います。
こうした組み合わせが、たくさん生まれたらいいなと思います。
いじめ許さない。発達障害の子が生んだ超人
(チャーリー)