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「発達障害の人はすごい能力や可能性がある。」そうとはいえない

time 2017/12/20

この記事を読むのに必要な時間は約 6 分です。

「発達障害の人はすごい能力や可能性がある。」そうとはいえない
  • 発達障害の人たちは特別な才能を持っていることが多いのですか?
  • 映画やメディアが描く発達障害は実際の生活とどのように違いますか?
  • 発達障害の人はトランプやその他のゲームを得意とすることが多いですか?

ダスティン・ホフマンが魅力的に自閉症の男性を演じた、1988年に公開された映画レインマンによって、自閉症、発達障害が広く知られるようになりました。
30年たった今、多くの人が知人の中に、発達障害の人が一人はいるはずです。
そのように身近な存在となっても、レインマンや他の映画から受けた影響で発達障害の人には優れた数学の能力があったり、他の人にはできないことができると思われることがあります。
しかし、映画やテレビの世界を除けば、発達障害の人の多くはそうではありません。
発達障害の症状はさまざまです。
発達障害の人の多くはトランプをするのが得意だと思うのは全くの誤解です。
発達障害の人をそう思ってしまうのは、発達障害の症状の一つである、ものや行動に対する集中力や執着、こだわりからでしょう。
それは、同じ作業を続けることが好きだったり、脅迫観念があったりするためにそうしているのです。
発達障害の子どもの脳内のネットワークの構造が、そうでない子どもに比べて、数学の問題を処理するのに優れているとする研究もたしかにあります。
しかし、発達障害のために、コミュニケーションが困難になっていることが多くあります。
それは、トランプを行うことも難しくするでしょう。
例えばポーカーであったら、相手の言葉、表情、声色などの手がかりを理解することも難しく、冗談を言われても冗談だとわかりません。
また、頭の中ではたくさんの思考がぐるぐる回っているはずです。
ほとんどのトランプを使ったゲームにおいて、それらは有利になるどころか、ひどい困難の原因になります。
「レインマン」などからの影響で、発達障害の人たちは何ができるのかを理解されないまま、おかしな期待がされてしまうこともあるかもしれません。
しかし、発達障害の人たちの多くは、トランプが得意ではありません。
高機能自閉症の人たちであれば、そうでない人と変わらない生活を送っているように見えるはずです。
それが真実です。
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発達障害についての啓蒙を行っている慈善団体のジョランタ・ラソタは、発達障害や自閉症についてメディアの描写は啓蒙という観点からは喜ぶべきものであるものの、発達障害の人たちはさまざまであるため、さまざまであることをきちんと伝える必要があると言います。
「あなたが発達障害の人に会っても、それは発達障害の人の1人に会ったにすぎません。
みんな違うのです。」
発達障害の人はトランプなどで特別な才能を発揮することがある。
そんなイメージが持たれ続けていますが、実際にはポーカーやブラックジャックなどのプロのプレイヤーの中に発達障害の人はいません。
発達障害の人にトランプの才能があるか、実際に確かめられたことがあります。
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記憶の世界大会の優勝者である英国人のダニエル・タメットは、22,514桁の数字を正確に憶えることができます。
”The Boy With The Incredible Brain”(信じられない脳を持つ少年)というドキュメント映画のなかで、発達障害のダニエルがトランプのブラックジャックを行っています
素晴らしい記憶の能力があるにもかかわらず、うまく行うことができませんでした。
記憶することををやめたほうが、運でうまく勝つことができました。
発達障害の症状はとにかくさまざまです。
ダニエルはいくつでも数字を記憶することができるものの、平方根の計算などは得意ではなく、数字は単なる文字列です。
ダニエルにとっても意味を持つものではありません。
そして、ダニエルはDVDをプレイヤーに入れることも、タクシーを呼ぶこともできません。
「発達障害の人にはものすごい能力や可能性がある。」
そういったイメージは現実からかけ離れていると言わざるを得ません。
発達障害の人はますます増えています。
誤ったイメージが拡散されないことが望まれています。
(出典:米Casino.org)(画像:Pixabay
映画を見ていて、発達障害のような人が出てくれば、もう間違いありません。
いざという時にすごい能力を発揮してくれて、みんなを助けてくれます。
ずいぶん前の映画ですが、「ドリーム・キャッチャー」のダディッツは期待以上でした。
うちの子どももやっと手袋がはめられるようになったくらいで、何もできませんが私はずっと密かに期待しています。
・宇宙から未知の知的生命体がやってきたら、そのとき、言葉だと思っていなかった今までの謎の発声が、実は彼らとの唯一の会話方法で、人類代表としてコミュニケーションしてくれるのではないか。
・人類の絶滅が迫る、ゾンビになってしまう謎の疫病が流行っても、なぜか全くかからない唯一の人間となり、抗体が作られてその後の人類を助けてくれる希望の光になるのではないか。
本人からしたら迷惑だと思いますが、親が勝手に思って楽しくなっているのなら許してくれるでしょう。
「アーイム、ダディッツ!」
発達障害の人たちの価値をきちんと見るべき

(チャーリー)


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