- 発達障害の人たちが働ける場所はあるのか?
- 企業や団体は発達障害の人たちをどのようにサポートしているのか?
- 発達障害の人がどのように社会に貢献できるのか?
ダート(泥の)コーヒー。
おいしそうには思えない名前ですが、発達障害の人たちを働けるようにするためにつけられた、インパクトのある名前です。
「今日はいい天気ですね、お出かけ?」
ダニエル・ブーンは淹れたてのコーヒーをトラックの窓から手渡しします。
米デンバーにあるエクセル・エナジー社のそばには、人の列ができていました。
このコーヒートラックにコーヒーを求める列です。
「今日はいい朝ですね。
ありがとうございました。すばらしい一日を!」
ダニエルは、そう男性を送り出します。
「私は3年近くの間、こうして働いています。」
ダニエルは発達障害です。
発達障害の成人に訓練を行い雇い入れる非営利団体のダートコーヒーの最初の従業員です。
しかし、どうしてダート、泥のコーヒーなんていう名前なのでしょうか?
2013年にダートコーヒーを設立した32歳のローレン・バージェスはこう言います。
「私たちがしていることは、土を作っているようなものです。
そこに種がまかれます。すると花が咲き、収穫できるようになります。
そういうことなんです。」
リトルトンにあるダートコーヒーの店舗では、改装が進められています。
その改修作業では、ライアン・アダムスとジョシュ・モナグルが働いています。
二人とも自閉症スペクトラム障害です。
「ときどき、自分のいる場所がないように感じていました。」
そうジョシュは言います。
しかし、ジョシュは非営利団体のTACTに居場所を見つけることができました。
TACTを作ったダニー・コンブスは発達障害の子の父親です。
「発達障害の人たちの90%は失業状態にあります。
しかし、建設業界は今活況です。
私たちは、この地域できることを考え、雇用をし、幸せになってほしいと考えています。」
そして、コーヒートラックで働く、列車が大好きなダニエル・ブーンは本当に幸せを感じています。
ダニエルは、2016年にダート・オブ・ザ・イヤーに選ばれています。
そのときにトロフィーの代わりにキャプテンを示す帽子を手に入れました。
ダートコーヒーを設立した、ローレンは涙を浮かべて、素晴らしいことだったと言います。
ローレンは、ダニエルや他の雇用している発達障害の人について話すと、どうしても感情があふれてしまいます。
それは、このコーヒーのお店で発達障害の人たちのこれまでを思い出すからです。
コーヒーのカップ一杯ごとに発達障害の人たちは成長してきたのです。
ダートコーヒーはFacebookを見ると今トラックが止まっているところがわかるので、そこで飲むことができます。
また、より多くの発達障害の人を雇用につなげる募金もできるようになっています。
(出典・画像:米CBS Denvar)
福祉作業所さんで作られたパンやお菓子を食べると本当においしいと感じます。
そう感じさせるのは、一生懸命に作られている姿を見ていることも、やはりあると思います。
このコーヒーも同じように、とてもおいしいのだと思います。
移動式の店舗であるのもいいですね。
発達障害の人たちが自信をつけ働けるホテル
(チャーリー)