- 発達障害や視覚障害を持つ子供でも、音楽の才能を発揮することができるのか?
- 養子に迎えられた子供がどのようにして新しい家族と共に成長していくのか?
- 自分の困難を乗り越え、他の人々に感動を与える方法はあるのか?
10歳の目が見えなく、そして発達障害のクリストファー・ダフリーがYoutubeの動画で歌っています。
薬物中毒の母親から生まれたクリストファーの出生時の体重は900グラムもありませんでした。
おばとおじであったクリスティンとスティーブが養子として迎えました。
クリストファーは話ができるようになる前から歌を歌いました。
音楽療法士がコミュニケーションを助けるものとして考えたからです。
そして、そのときにクリストファーが絶対音感を持っていることもわかりました。
米ニューハンプシャー州のキャピトル舞台芸術センターでクリストファーが歌うYoutubeの動画は240万回以上視聴されています。
それ以来、自動車のNASCARレースなどでも国歌を歌うようになりました。
これまでに3枚のCDもリリースしています。
今は16歳です。
このYoutubeの動画を見たキンバリー・リンゼイは数週間の間、その歌とクリストファーが頭の中にありました。
「クリストファーの歌がいつも頭のなかにありました。
そして、私はクリストファーにここに来て欲しいとお願いするために、車を走らせました。」
クリストファーとマネジャーをしている母親のクリスティンが快諾をしてくれたことに、キンバリーは驚いたといいます。
そして、やってきました。
セントパトリックの教会でクリストファーが歌います。
そこは、キンバリーが実行責任者として150人のカウンセラーたちが集まるクリスマスパーティーの会場になっています。
準備室では、父親のスティーブがクリスマスにあった蝶ネクタイをクリストファーにつけ、ジャケットを着るのを手伝います。
クリストファーが何かを訴えると、スティーブは義眼の一つを丁寧に磨いていました。
母親のクリスティンは息子のクリストファーは魅力的な表情をもち、純粋な喜びと努力をもって、人生の困難を乗り越えてきたと言います。
そして、音楽の才能は早い段階で現れたそうです。
「養子に迎えた小さな頃からすでに音楽が好きだったんです」
キンバリーが紹介を終えると、クリストファーがステージに立ちキーボードとマイクを使います。
最初に生まれた頃のことを話しました。
「僕は、40週間ではなく26週間で生まれてきました。
僕はコカイン中毒の親から生まれました。僕を愛してくれていましたが、僕の世話をすることはできませんでした。
そして、今の両親の養子になりました。
生まれてから100日間、酸素吸入を行いました。
目はうまく発達することができずに、網膜は剥離してしまいました。」
義眼であることも伝えます。
「この義眼のおかげで、僕はハンサムになっているんです。」
そんな冗談も言います。
クリストファーの人気の歌「私は心の目を開く」を歌う前に、世界をどうみているのかを説明します。
「目が見えないことは僕を制限するものではありません。
他の人とは違った方法で見ています。
僕には、本当のその人が見えます。
肌の色、髪型などが僕にはわかりません。
なので、偏見を持つことができません。
みんなも心で見ることを選択すれば、同じように見えるはずです。」
クリストファーがキーボードを弾いて、大きな声で歌いだします。
ここ数ヶ月の間に、スペイン語、フランス語、韓国語、ポルトガル語でも歌っています。
クリストファーをここに招待したキンバリーはこう語ります。
「私には、全ての人が持つ可能性を感じました。
どんなに困難があってもあきらめない。
そして人は、お互いを尊重し、感謝しあえるようになるのです。」
(出典:米EAST OREGONIAN)(画像:Youtube)
人とは違う困難を抱えているからわかること、他の人を奮い立たせてくれることがあります。
ますますご活躍頂きたいです。
発達障害の少年が大好きな歌で人を応援する
(チャーリー)