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9歳のジョージ・イオノリスは、他の男の子と変わりはないようです。
ジョージはハリー・ポッターが好きで、まんがも大好き。
絵を描いたり、作曲したり、プログラムをしたり。
そして、ダンスもします。
全身をつかって、精一杯に。
ジョージの母親のリサはこう言います。
「ジョージには踊ることが必要なんです。」
しかし、笑いながら米ニューヨークの地下鉄で、ジョージが踊りを止めてしまったことを思い出します。
ジョージが一生懸命踊っても、誰も見向きもしませんでした。
「さすが、ニューヨーク。」
ジョージは発達障害です。
ジョージと家族で作った動画がたくさんの人に見られています。
世界中の何百万人もの人たちが、ジョージが発達障害であることだけでなく、ジョージの人柄、ダンス、音楽、ハリー・ポッターが大好きなこと、そして日常生活で直面するジョージの困難を知りました。
この動画は、ジョージがナレーションもしています。
発達障害の人の目を通じて、ジョージの趣味や人柄を伝えています。
「この動画は、クラスメイトと友だちに見せたかったんです。
自分が発達障害であることはとてもよくわかっているんだと。」
この動画は、11月27日にYoutubeに公開されて、2万5千回以上視聴されています。
ジョージが生まれてから数年間、両親のリサとマイクは発達障害であることを知りませんでした。
発達障害であることを知ったのは、発話に遅れがあることに気付いてからでした。
ジョージが2歳のときに言語療法士のところに連れていきました。そのときに診断をされました。
「聴覚障害があるのかもしれないと思っていました。
発達障害だとはまったく思ってもいませんでした。」
発達障害の診断を受けて、リサとマイクはジョージへの認識が変わり、ジョージには世界がどう見えているのかを考えました。
「私たち親は、大きな将来像を考えがちです。
子どもは大学まで行くのか?
結婚するのか?
子どもができるのか?
自立して生活していけるのか?
しかし、発達障害の子どもにはそんな将来まで考えることはできません。
もっと身近なことを考えなければならないのです。
私はそれを知りました。」
動画では、ジョージは自分の人格の一部を説明しようとします。
例えば、
「席に座る」を意味する ”take a seat”(直訳すると、座席を持っていく)や
「どしゃぶりの雨」を意味する “it’s raining cats and dogs”(直訳すると、猫や犬が降ってくる)
というような言葉は、その直訳どおりに捉えてしまうことなどです。
また、混雑した部屋の騒音の中から人の声を聞き取ったりすることの難しさ、人の目を見ることの難しさをジョージは説明します。
「多くの発達障害の子どもはあなたの目を見ないかもしれません。
しかし、それはあなたのことを無視しているわけではないのです。」
この動画は、発達障害による悪い面についても伝えます。
ジョージはすぐにパニックを起こしてしまうこと、何か間違えたりするとすぐに頭にくること、誰かに無視されたと感じると怒り出すことなどです。
「そのようなときは、本当にひどいものです。
そうならないように、間違えないようにしないといけません。」
母親のリサはそう語ります。
動画に対しての反応はほとんどがポジティブなものでした。
しかし、否定的なものもあったとリサは言います。
「否定的なものの多くは、ジョージの容姿についてでした。
それはおかしいです。
貧相な体の子ども、歯並びの悪さ
そういうものです。
まだ、ジョージは9歳です。まだたくさんの乳歯だってあります。
それに私は、ジョージの歯並びは大好きです。
ジョージの歯並びと同じような絵文字の顔だってありますからね。」
この動画のもっとも感動的なところは、ジョージが直接クラスメイトたちにアピールをしていることです。
ジョージは語ります。
「僕も君と同じで楽しいことが大好きです。
僕はひとり遊びをしていても、それは君と遊びたくないわけではないんです。
どうか僕に聞いてみてください。本当に。大丈夫なので。
僕に聞いてみてください。」
https://www.youtube.com/watch?v=YIK2yXfrCfw
(出典:カナダGlobal NEWS)(画像:Youtube)
みずからナレーションもし、作曲もする。
すごいじゃないですか。
クラスメイトだけでなくたくさんの人たちに困難をかかえること以上に、すごいことができることを紹介しているはずです。
発達障害の青年が始めたお化け屋敷レビュー
(チャーリー)