- 発達障害の子どもたちが欲求を伝えることに苦労するのはなぜ?
- 子どもたちを落ち着かせる方法は?
- 病院にいる子どもたちにとって感覚的に提供されるものはどんな効果があるのか?
アンナは踊るのが大好きな発達障害の子どもです。
アンナのような子どもたちは、自分の欲求を人に伝えることに苦労をします。
「娘は私が理解していないことを知っていました。
いつも娘の目には悲しさが映っていました。
母親の私に何かを伝えようとしても、母親の私も理解ができていないからです。」
アンナの母親、アンジェリク・ホールはそう言います。
病院では、親たちにも医師たちにもこれは大きな問題になります。
発達障害の子どもたちが求めていることを理解することが簡単ではありません。
病院にいる間、静かにしていることは難しいかもしれません。
アーノルド・パーマー病院の小児科のアリソン・ラインはこう言います。
「自閉症スペクトラム障害の子どもたちは、感覚に問題を抱えていることがあるため、ふだんと同じようにはしていられないでしょう。」
そこで、子どもたちを落ち着かせようとアリソンはたくさんの面白いものでいっぱいになっているカートを利用します。
感覚にやさしいカートと呼んでいます。
カートの中には、おもちゃなどが入っていて、プロジェクターもとりつけられています。
壁にリラックスできるような映像を映すことができます。
カートには、不安になっている子どもたちがリラックスできるような曲を流す機能もついています。
入院している人たちにも、このカートは利用されています。
「病院のような騒がしかったり、人がたくさんいるような場所では、慣れ親しんだ感覚を得ることはとても役に立つものです。
リラックスできる感覚の提供は、とても必要とされることなのです。」
発達障害の子どもが、安心できて必要なケアを受けることができるようになるのです。
このカートは発達障害の子どものためだけのものではありません。
これから手術に向かう子どもたちも利用することがあります。
全国の多くの子ども向けの病院にも、これは使えるもののはずです。
(出典・画像:米wfmz)
子どもが多く通っているような病院にもおもちゃなどいっぱい置いてあったりしますよね。
映像や音楽を流すまでのものは見たことはありませんけれど。
うちの子どもも病院には苦労します。
口の中を開けて観たり、注射などをするときにはすごく抵抗するので、二人の看護師さんと私とでうちの子どもを抑えつけて行います。
子どもが一番大変だとは思います。少しかわいそうな気にもなりますが、対応してくださるお医者さんや看護師さんには感謝しています。
発達障害の子と家族への配慮がされた遊園地
(チャーリー)